コミュニケーションとしての建築を楽しむ

2019.03.11
2019.03.11
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建築とひとくちに言っても、一般住宅から、学校や美術館のような大きなものまで、様々なものがあります。

 

暮らしの中の施設には、それぞれの役割を果たす機能が備えられていて、よく考えられた建築物ほど、細部まで気配りが行き届いているもの。そんな作り手の話を伺うのは、とても楽しいものです。

 

 

今回ご紹介する一級建築士事務所のランドデザインさんは、遠州地域で保育園や福祉施設などの建物を主に設計されている会社です。

 

中学校のすぐ前に構えられた事務所に入ると出迎えてくれたのは、代表の河野さん。

 

 

「今もいくつか保育園の設計をしているのですが、ここもたまたま学校のすぐ前にあるでしょ?何かとこどもたちに関われるようなご縁があって嬉しいです。」

 

スラリと背が高くスマートな印象の河野さんですが、お仕事のことを本当に楽しそうにご紹介してくれます。

 

「会社を設立してから12年になりますが、これまでに保育園や障がい者福祉施設など、どちらかというと公共的な施設の設計のお仕事をさせていただいています。また、商業施設に関わるお仕事もいただいています。」

 

一般住宅と比べて、たくさんの方が利用する福祉施設や商業施設は、踏まえなければならない法令も多く、ランドデザインさんではそうした幅広い相談も含めていろいろな方々とお仕事をされています。

 

そんな中でも、事務所にたくさんの絵が飾られているのが、ユニークな保育園の数々。絵を眺めているだけでも、ワクワクします。

 

 

「飾っているのはこれまでに設計させていただいた保育園なんですが、どれも思い入れのあるものばかりです。保育園ってすごくおもしろいんですよ。こどもたちの成長にとって、大切な環境づくりに携われているのは本当に嬉しいです。」

 

幼児期にたくさんの時間を過ごす保育園や幼稚園の環境は、こどもたちにとっては大きな意味を持ちます。園の理念を、いろいろな設計のアイデアで反映することができることが楽しみの一つだと言います。

 

「どんな仕事も同じなのですが、関わるみなさんとのコミュニケーションがとても大切です。保育園で言えば、園主さんはもちろん、ケースによっては先生や、保護者のみなさん、地域の方などたくさんの方から意見をいただくこともあります。」

 

 

そんな中で最適な提案を見出して、ひとつひとつ形にしていけるのは、設計に関わる仕事ならではだそう。

 

「設計って図面を描くことだと思われがちです。もちろんそれも大切な技術なのですが、僕たちの仕事の本質は、物を形づくることより、むしろ提案することにあると思っているんです。いろいろな意見や課題を集めて、何をつくるかを提示させていただく。そして、お客さまの想いや夢を『かたち』にしていくことが、自分たちの仕事の本髄だと思っています。」

 

そんなランドデザインさんで働くのは、代表の河野さんを含めて4人。建築士の資格を持った専門職のみなさんです。

 

 

4つ並べられた机では、みなさん図面や専門書を広げて作業されていますが、河野さんを中心に談笑されている姿も印象的。設計のことに関わらず、ここでいつもいろいろなアイデアを出し合っているそうです。

 

スタッフの中ではじめにお話を伺ったのは、今年で入社7年目になる新村さん。現在、子育てをしながら時短勤務されているそうですが、これまでたくさんの設計・管理に携わってきました。

 

 

「うちの会社は、同じことを2度やるということが全然ないんです(笑)。繰り返すっていうことがほとんどなくて、どんな仕事も全て新しいチャレンジで。もちろん大変なこともありますが、ほんとに楽しいです。」

 

一般的には、できるかぎり効率的に仕事をすることが多くなっている今の時代。でも、ランドデザインさんでは考え方が違うようです。

 

「身近なことでいうと、例えば、スタッフみんなで建材の展示会に行ったりするのですが、新しい素材が出ていておもしろそうなものだと、これは絶対に使いたい!ってワクワクしたりして。」

 

みなさんに共通しているのは、新しいもの好きで頭が堅くないところ、なにかと柔軟でフットワークも軽いのも同じだそうです。

 

たしかに設計という仕事は、いろいろなアイデアを生み出すことがより大切な仕事だと感じます。そんなみなさんが、きっと自然に集まっているんですね。

 

「もちろん、みんなそういうタイプっていうこともあると思うんですが、やっぱり河野さんがそういう人だからだと思います。いつも枠を越えて、新しいアイデアがいっぱいあふれている方ですから(笑)。そういう人だから、私たちもあれやりたい、これやりたいっていうのはすごく言いやすくて。」

 

 

そんな新村さんが設計士を志したのは、ご自身が小学生だった頃に自宅を新築したことがきっかけだったそう。

 

「こどもながらに自分の住まいを家族で考えて建てるというのが、本当に楽しかったんです。インテリアデザインの専門学校で学び、建築士の免許も取りました。」

 

新村さんにとって設計の仕事で、一番楽しみを感じるのはどんな時でしょう?

 

「私の場合は、着工して、できあがっていく過程が一番楽しい時間です。設計図は完成していても、実際工事がはじまるとやっぱり課題が出てくるんです。それを現場で相談している時なんかが、楽しくてたまらない瞬間です。」

 

設計したものが、まさに今形になっていく時間。いろいろな課題が出てきても、それを含めて楽しむことができるのは、仕事に対する充実感そのものなのだと感じます。

 

 

続いてお話を伺ったのは、4年目になる山本さん。以前は、ショップなどの商業施設を設計している会社にいたそうです。

 

 

「転職したのは、建築士の資格をとったことがきっかけなんです。資格をとるための勉強の中で、法律や構造のことをとにかく学んだのですが、こうしたことをよりしっかりと踏まえた仕事をしていきたいという気持ちが大きくなって。」

 

前職でも素敵なお店にたくさん関わることができて、とても充実していたという山本さんですが、より深く知識を学んだことで自分の進んでいきたい道が明確になったと言います。

 

「ランドデザインでは公共的な施設の設計や、大きな規模の施設に関わることも多いので、より法規の部分が大切になります。私、黙々と何かをすることがすごく好きなんです(笑)。黙々と図面を描いたり、黙々と法規を調べるといったことが全然苦じゃなくて。」

 

 

建築士とひとくちにいっても、人によってタイプが全然違うのが、おもしろいところだそう。そんな山本さんは、元々建築士になることを目指していたのでしょうか?

 

「いやいや、そんなにしっかりと将来の道を考えてはいなかったのですが、とにかく小さい頃からテーマパークが大好きで(笑)。ディズニーランドのような素敵な空間づくりに、何か関わることがしたいという想いが漠然とありました。」

 

 

職種は明確にならなくても、自分が好きなことをはっきりと感じていることが大切かもしれません。そんな中で、山本さんが自然に歩んできた道。

 

「設計の仕事って、建てて終わりではなくて、引き渡しが終わってからも相談をいただくことが多いんです。思い入れのある施設に、引き続き関わっていけることも、この仕事ならではだと思います。」

 

信頼をしているから、相談がしたくなるし、関わってもらいたくなる。建ててもらった立場からしたら、きっとそうだと思います。一緒に作り上げた素敵な建物に、お互い関わり会えるのはとても幸せなこと。

 

そんなアイデアと楽しみが詰まったランドデザインさんの建物が見てみたいと思っていると、昨年設計させていただいた保育園が近くにありますよ、とみなさんでご案内していただきました。

 

 

訪問させていただいた住吉第二保育園は、山や丘のある新しい場所に昨年引っ越しをしました。以前よりも広い敷地で、高低差を利用したユニークなアイデアが詰まった園舎。来年度からは、こども園になるそうです。

 

 

「この遊具なんかも自分たちで設計したんです。なんでも自分たちでやりたくなっちゃうんですよね(笑)、でも遊具ってすごくいいでしょ?。」

 

と嬉しそうに話してくれる河野さん。たしかに、遊具にはアイデアをいっぱいに詰め込むことができそうです。

 

園内で最初に案内してもらったのは、お昼ご飯を作る厨房。こどもたちが中を見ることができるように、低い位置に大きな窓をつけています。

 

 

「ちょうど今お昼ご飯ができあがる時間ですね。おいしい匂いがしてきて、食欲が湧いてきますよね。五感で感じながら、料理を作っている場面を見ることもすごく大切なんです。」

 

じつは、照明も赤みのあるものにして、よりおいしそうに見えるよう工夫しているそう。

 

その厨房の脇を下りていくと、少しずつ段差のあるフロアが折り重なるように広がっています。こどもたちが各々に、おもちゃで遊んでいたり、昼寝をしていたり。

 

 

「こういう場所って、むやみにわくわくして、走り回りたくなりますよね。もちろん転んでしまうこともあるのですが、そうして学ぶこともあります。そんなことも大切にしながら設計をさせてもらっているんです。」

 

珍しい大人の来客に、こどもたちも興味津々。駆け寄ってきては、いろいろとお話をしてくれます。

 

 

次に案内してもらったのは、吹き抜けの天井が特徴的な遊戯室。ちょうど、こどもたちが発表会の練習をしていました。2階部分にある廊下のような通路は、キャットウォークと言うそうです。まるでアスレチックのよう。

 

「こどもって、よく上を見上げるんです。上を見て、視界に入るものをすごくよく観察している。だから、こういう空間はいつも想像力が高まるような仕掛けを考えているんです。」

 

 

梁の部分などでも、こどもたちは指をさして「四角!」「三角!」と図形を見つけだすそうです。

 

そして遊戯室の隣にあるのが、食堂。ちょうどさきほどのお昼ご飯ができあがり、こどもたちの元気な「いただきます!」が聞こえてきました。

 

間仕切りの壁には、食堂がのぞけるこんな仕掛けも。

 

 

「のぞいちゃうでしょ?こんなアイデアを考えるのも楽しくて。こどもたちの好奇心をいっぱいに伸ばしてあげられるようにいつも考えています。」

 

おいしそうにお昼ご飯をほおばるこどもたちを嬉しそうに眺めているのは、こちらの園の工事監理を担当された風能さん。入社して1年半になるそうです。

 

 

「私が入ったのが、ちょうどここの設計が終わったタイミングで、その後の監理を担当させてもらいました。」

 

風能さんは、以前は一般住宅を建てる工務店で働かれていましたが、転職してすぐのお仕事がこちらの工事監理だったそうです。

 

「この外壁はレッドシダーを使っているのですが、良い色味ですよね。レッドシダーは、耐水性があって外壁に向いているんです。木目もとてもいいし、経年によってシルバーグレーの良い風合いになっていきます。」

 

 

ランドデザインさんでは、できるかぎり有機物を使うことをコンセプトにしています。土と水と空気を汚さずに建てられて、最後は土に還る。目指しているのは、少しでも環境に負荷をかけない有機的な建築。だからこそ、様々な素材についていつも考えているそうです。

 

風能さんも約20年間、木造建築の一般住宅を設計してきました。

 

「転職を考えたのは、自分が40歳になる頃なんです。あともう20年建築の仕事をやっていくのに、同じことを続けるのか、同じ仕事でも違う分野に進んでいくのか。真剣に自分に向き合って、新しいことに挑戦するなら、今しかないと思って決めました。」

 

ランドデザインさんが携わるのは、教育や福祉という分野。そういうものに建築を通して関わっていきたいという想いが強かったそうです。

 

 

「木造って、自由度が高くて、細かい加工ができるんです。日本建築は繊細なものが多いですよね。それに、柔らかさも魅力です。こどもたちが普段から手に触れるものだから、ぶつかったりしてもよいもの。人間に近い素材なんです。」

 

大きな施設を作る事が多いので、全ての部分が木造にはならないケースも多いそうですが、木造技術も年々進歩していて大型のものにも対応できるようになってきているそう。ランドデザインさんは、木のぬくもりを大切にしているから、大きな建物でも木を使ったものが多い。

 

「住宅建築とは共通する部分もありますが、違う部分もたくさんあります。建築基準法ひとつとっても、全然違うんです。新しいこと、勉強の連続ですが、楽しく携わらせていただいていますよ。」

 

転職して1年半。実際に今の仕事をしていてどうですか?

 

 

「一般住宅の設計に携わっていたときも、やっていることは同じなんです。ただ、今設計しているのはより多くの人が利用する施設だから、関わる方すべてが幸せになるようにと考えを巡らせています。保育園で言えば、こどもたちが豊かに育つために、どういう環境が良いのか、自分なりに実直に向き合っていく。そのことは、今後も変わらずに大切にしていきたいと思っています。」

 

これまで培ってきた経験を、自分が選択した新たなフィールドで活かしていく。大変なことだと思いますが、風能さんの存在はとても力強く感じます。

 

 

この上が、すごくいいんですよ!とみんなに声をかけてくれたのは、河野さん。

 

斜面に作られた遊具を登っていくと、山を切り開いた素敵な空間が広がっていました。

 

 

「木が生い茂っていたこの場所を、木こりさんに切ってもらって作ったんです。」

 

園の運動場くらいの大きさのあるこの場所は、木と光がいっぱいの清々しい特別な空間です。

 

「雑草対策に竹チップを敷いているんです。これも新しく使った素材です。実際に1年経っても全然生えてこないから、いいですよね。フカフカでこどもたちが走り回るのにもとてもいいし、ほら、どんぐりが入っていたりしてかわいいでしょ。」

 

 

自然をいっぱいに感じられるこんな空間は、お子さんだけでなく、大人も楽しく過ごすことのできる贅沢な場所になりそうです。

 

「新たに施設を建てるというときには、地元の説明会を開くんです。今年だけでも7〜8件やっているかな。地元でどんな課題を抱えているのか、みなさんで議論をします。」

 

そんな議論を重ねる中で、河野さんたちは感じることもたくさんあるといいます。

 

「人と人とが希薄になってきてしまっている部分もあるんだと思います。高齢化の問題ももちろんあるし、孤独感を感じてしまう人が増えている。僕たちに投げかけられる課題は、紐解くと社会そのものの課題だったりすることがたくさんあるんです。」

 

 

「僕たちが携わっている施設って、ひとつのコミュニケーションツールなんです。地域の大きな接点になり得る場。そういう施設だからこそ、いろいろな方の声を聞くことができる。地域によって課題は様々です。でも、こうした議論を通じて、地域がより良い方向に進むきっかけにもなるのです。」

 

様々な声に向き合うほど、取り組まなければいけない課題も出てくる。でも、真剣に、根気よく向き合うことこそが、ランドデザインの仕事なのだといいます。

 

「自分たちの仕事を通じて、そういう地域の接点が生まれること、そしてたくさんの方と関われることは何より嬉しい。自分にとっての、働きがいのひとつじゃないかな。」

 

 

また、そんな中で、「ありがとう」という言葉をもらった時が一番うれしい瞬間だそう。それは、建物だけでなく、自分たちが携わった仕事そのものに対して「ありがとう」と言ってもらえる、そんな瞬間がたくさんあるそうです。

 

「そんなふうに新しい提案をし続けることで、僕たちもたくさんの経験ができます。考えた時間の厚みとその経験が、僕たちにとって大切な価値なんです。」

 

新しいことに挑戦し続けるランドデザインさんには、これから先も豊かな経験がどんどん積み重なってくるはず。そんなランドデザインさんの行き先はどんな方向なのでしょう?

 

 

「自分たちも、持続可能な事業をしていかなければという想いがあります。それは、設計のことだけに関わらないと思っていて、食につながるカフェや食堂のような事業、もしかしたら農業とかを始めてもいいのかもしれない。2年・3年先に、どんなことをみんなでしてるのか、自分たちでも想像できなくてワクワクしますね(笑)」

 

挑戦し続けること、提案し続けること、そんな中で培われる経験は代えがたい資産となります。

 

ランドデザインさんが、これから地域の中でどんな事業が展開されるのか。率直に、とても楽しみに感じられました。

 

そんな仲間の一人として設計に関わっていきたいと思われた方は、ぜひ問い合わせてみてください。きっと、すぐにワクワクを感じられると思います。

 

 

 

■株式会社ランドデザインのホームページはこちら

「株式会社ランドデザイン」→ http://www.landdesign.jp

 

 

【求人情報】

雇用形態 正社員
給与 月給20万円〜40万円(一律手当含)
仕事内容 設計監理業務(主に社会福祉施設、保育園・障がい者施設等の計画)
インテリアデザイン(家具・プロダクト))
建築施工管理
商業施設の立地法等コンサルティング業務
レンタル倉庫等運営
応募資格 ・一級建築士、二級建築士等
・要普通自動車免許
※コミュニケーション能力が高く、明るくてやる気のある方、お待ちしております。
(試用期間6ヶ月)
勤務地 静岡県浜松市中区住吉5-20-16
勤務時間 9:00〜18:00(休憩あり)
休日 週休2日制(土日+祝日)
GW・夏季・年末年始
※年間休日105日
採用予定人数 1名
その他 電話でのお問い合わせは、「TOWTOWMI(トオトウミ)を見た」とお伝えください。
TEL/053-401-5117 担当/河野
ホームページ http://www.landdesign.jp
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