伝えていく、ゆとりと暮らし

2019.02.18
2019.02.18
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物や情報がとても豊かな時代になって、私たちはいろいろなことを手軽に楽しむことができるようになりました。

 

ちょっとしたものなら、なんでもすぐに手に入れられるような便利な時代。一方で、ふと気がつくと、自分の暮らしの中に「ゆとり」のようなものが生まれにくくなっている、そう感じる方も多いと思います。

 

こうした現代だからこそ、少しの時間と手間をかけることで、心地のよい時間や空間を生み出せることがあります。そこに、自然を感じられるようなものであればなおさら。

 

そんなゆとりを大切にする暮らしを、『薪ストーブ』を通して伝えられている会社があります。

 

 

伺ったのは、浜松市南区飯田町にある薪ストーブ生活専門店『伝兵衛堂』さんのショールーム。店内に入った瞬間から、身体の芯からあたたまるような心地のよさを感じることができます。

 

さっそく迎えてくれたのは、代表の高橋さん。

 

「この部屋に入ると別世界のようにあたたかいでしょう?焚いているのは一台だけですが、これだけのあたたかさが生まれるんです。」 

 

 

どちらかというと口数は少なめという高橋さんですが、薪ストーブについての質問が投げかけられると、たくさんの想いが溢れてきます。

 

ショールームの中は、身体の芯からあたたまるような独特の感覚。この暖かさはどうして生まれるんですか?

 

「薪を燃やしストーブをあたためる事で、強い遠赤外線が放射されます。この熱線によって直接伝わる熱のことを輻射熱といいますが、身体や周囲にある壁・柱、家具などを直接暖めていきます。このあたたかさは、他の暖房器具では生み出せない心地よさですよね。」

 

 

この地域でも、次第に人気の高まっている薪ストーブ。販売の専門店としてこれだけ豊富な製品を扱っているお店は全国にも少ないそうです。市外からも毎年多くのお客さまが相談に来られ、伝兵衛堂さんでこれまで薪ストーブを設置されたお宅は、1,000件を超えます。

 

「2006年の2月に開業して、今年で13年になります。施工させてもらった薪ストーブはメンテナンスや煙突掃除が必要になりますので、年間で300〜400件ほどのお客さまのメンテナンスをさせていただいています。」

 

 

店内には様々な種類の薪ストーブが並んでいて、どれも世界のトップブランドの製品。これぞ薪ストーブといった昔ながらの形のものから、現代風のスタイリッシュなデザインのものまで、見ているだけでもわくわくします。

 

「うちではできるだけたくさんのメーカーを取り扱うようにしています。製品にはひとつひとつ特徴がありますし、お客さまの要望をしっかりとヒアリングして、最適なものを提案させてもらいたいんです。」

 

どなたにも提案しやすい定番のものだけを扱う、という方法もあると思います。でも、間取りや家族構成、在宅時間など、ライフスタイルによって合う薪ストーブは様々だから、できる限り多くの選択肢の中から最適なものを提案したい、というのが伝兵衛堂さんのスタイル。

 

 

元々はログハウスの販売会社に勤めていた高橋さんが、薪ストーブの専門店を開いたのは13年前。ログハウスでも薪ストーブは欠かせない存在でしたが、ご自身の中で薪ストーブの魅力がどんどん大きくなり、より多くの人に広めていきたいと専門店としてお店を立ち上げました。

 

「火を使い、火であたたまるというのは人間にとって原点だと思うのです。昔から、人間のくらしに根付いているものですし。こうして炎を見ていると、心が落ち着く感覚があると思います。」

 

こんな風に火を眺めていて思い出すのが、キャンプファイヤーの経験です。小学校の頃、夕暮れにみんなで火を囲んで、歌を歌ったり話をしたり。

 

 

「キャンプファイヤーで火を囲んでいると、普段は落ち着きのない子もみんなおだやかに話をするんだそうです。人の心を落ち着かせて和ませるような力が、燃える火にはきっとあるんですよね。」

 

身体も、目も、心もあたためることができる。これに勝るものはない。そんな薪ストーブを求めて訪れるお客さまは、ますます増えているそうです。

 

「以前は、薪ストーブというと男性が楽しむものというイメージがありました。『男のロマン』というか。でも、最近は女性からの人気がすごく高まってきています。」

 

薪ストーブを我が家に、と検討されるのは新築されるタイミングも多く、なかでも奥さまが希望されてご家族で来店されるケースも多くなっているそうです。

 

 

そうしたお客さまは、どんなきっかけで薪ストーブを知って来られるのでしょう?

 

「友人のお宅で薪ストーブを見て、という方がやっぱり多いです。ユーザーさんが伝えてくれるのはすごく嬉しいですね。使ってみると分かるのですが、僕がよくお話しする『薪ストーブの3大欲求』というのがあるんです。1つ目はあたたかい、2つ目は炎がきれい、そして3つ目は料理で楽しめる、ということです。」

 

料理にも使える、というのはイメージにありませんでした。

 

「最近では炉の上にオーブンのスペースがついた機種もあります。ピザやグラタンなども焼けますし、またこうしたタイプでなくても、炉内に直接入れて作れる料理もあります。薪ストーブにとって、特別なことではないんです。ストーブの炉内は常にあたたかいから、それをそのまま利用しているだけなんですよ。」

 

 

自宅の中で、ちょっとしたアウトドア気分を味わうこともきっとできる。こんな家族の休日をイメージすると、一層魅力は広がります。

 

伝兵衛堂さんが販売を始めた頃は、まだまだ薪ストーブは今ほど認知されていませんでした。でも、高橋さんはそんな薪ストーブの魅力を伝えていこうと、『薪ストーブを文化にする』ことを理念に、取り組んできました。

 

ちなみに、『伝兵衛堂』という店名は、大好きだったミュージシャン『伊太地山伝兵衛』さんから名前をもらったものだそうです。全国を回るツアーミュージシャンで、もう亡くなってしまったけれど、本当に良い音楽を日本中に伝えられていた方だったそう。生前は高橋さんご夫妻とも仲良くされていて、自分たちも多くの方に伝えられるような存在になれればと名前をいただいたそうです。

 

 

「僕たちは伝兵衛堂について『ライフスタイルセレクトショップ』という表現をしています。ライフスタイルショップではなくて、セレクトショップ。僕たちがよりよいと思うものの提案や、“ワクワク感”をお伝えして、豊かな暮らしのためにお客さまが選んでもらえるようなお店。」

 

決して押し付けるわけではなく、良いと思う暮らしの提案をしていきたいという伝兵衛堂さんの想いが、高橋さんの言葉から伝わってきます。

 

 

そんな伝兵衛堂さんではどんな人が働いているのでしょう?

 

はじめにお話を伺ったのは、現場での設置やメンテナンスなど、中心を担っている青島さん。なんと青島さんは、もともと伝兵衛堂のお客さまだそうです。

 

 

「自宅を建てたのが10年前なんですが、その時に薪ストーブを入れて、その魅力にはまってしまって(笑)。」

 

以前は、大手の自動車企業で働かれていたそうですが、6年前に伝兵衛堂さんに入社されました。

 

「仕事ってやっぱり好きなことができるのが一番。自動車もとても好きでしたし、前職での仕事もとても充実していたから、身体が2つあればどちらの仕事もしたいと思うくらいです。ただ、住宅に関わる仕事をしたいという希望は持っていました。父が大工で、昔から家づくりを見ていた影響もあるかもしれないです。」

 

薪ストーブに興味をもったのは、職場の先輩のお宅で見せてもらったことがきっかけで、実際に使い始めると薪ストーブの世界にすっかりと心を奪われてしまったそう。

 

 

「自然そのものに触れていられるのがいいところだと思います。薪ストーブが自分たちの暮らしの中に入ったことで、気づくこと、感じるようになったことがたくさんあります。薪ストーブって本当にいろいろなことを教えてくれるんです。」

 

やさしい笑顔で丁寧にお話をされる青島さん、普段からお客さまにもこんな風にご説明されているのだろうと、イメージが目に浮かびます。

 

いつも、どんなお仕事をされているのですか?

 

「まずは、ご注文いただいた薪ストーブをお宅に伺って設置させていただく作業です。現場には社長と一緒に伺いますが、ストーブ本体の設置のほか、煙突の設置もありますので屋根上に登って作業をします。」

 

設置のほか、メンテナンスの時もストーブ本体と煙突の作業に分かれます。煙突のお掃除は屋根上に登って専用のブラシを通し、きれいにススを掃除していきます。また、その間にもうひとりのスタッフが本体内をきれいに掃除していくそう。

 

 

「こんな煙突の中にブラシを落として掃除をしていくのですが、ここで出てくる“スス”がお客さまにとっても僕たちにとっても、成績表なんです。」

 

見せてくれたのが、良いススと悪いススを比較した2つの瓶。ひとつにはサラサラの細かな粒子のススが入っていて、もうひとつは粗い粒子の小さな石のようなススが入っています。

 

 

「細かく粉になっているのが良いススの状態です。薪がちゃんと燃えている証拠で、上手な使い方をしてくれているということ。一方、粒子の粗い方は、少し匂いもありますよね。」

 

たしかに2つを比べてみると、見た目も匂いも大きく違いがあります。

 

「しっかりとした使い方をすれば、薪ストーブはより快適に使ってもらうことができるんです。ススがお客さまの使い方の指標にもなるし、僕たちがちゃんと焚き方を伝えられているか、という成績表でもあるんです。」

 

憧れだった薪ストーブが届く日は、きっと嬉しくて仕方がないから、早く使ってみたいという気持ちがきっと先行してしまう。お客さまのはやる気持ちも受け止めながら、細かな使い方の注意もしっかりとお伝えすることを大切にしているそうです。

 

 

「とはいえ、一年以上経つとどうしても忘れてしまうこともあります。こうして定期的にメンテナンスさせていただくことで、適切な使い方もアドバイスさせてもらえる機会になるんです。」

 

そんな風に笑顔で話す青島さんから、お客さまへの愛情が伝わってきます。

 

また、薪ストーブに関わるいろいろな人達との交流も、ならではの楽しみだそう。

 

「全国に薪ストーブ屋さんはたくさんあります。そういうみなさんとの交流会などに参加することもあるのですが、特に北海道や長野県の方は強いですよ、寒いから。それだけに得られる知識もあるし、刺激をいただけることも多い。ストーブ屋さんには、薪ストーブのことが大好きな人しかいないですからね(笑)」

 

こうして趣味を仕事でも分かちあうことができるのは、きっと他では体験できないこと。そして、薪ストーブを知ることで広がった世界が、たくさんあるといいます。

 

「基本的なことでいえば、なぜ木は燃えるのかとか、そのためには酸素が必要で、暖かい空気は軽くなって上に上がるんだとか。空気の流れみたいなことにも密接に関わっています。」

 

 

こうしたことを意識することは、薪ストーブを使うまではなかったそう。そして、環境のことにも自然に意識が向く。

 

「限りのある石油燃料と比べて、環境負荷の少ない木質資源の利用は循環型の社会につながります。こうしたことも、働きだしてからよく知るようになったことばかり。単なる暖房器具ですが、これだけ暮らしに広がりを生み出すものはないと思うんです。」

 

そういうことの応用が、きっと心地の良い暮らしにつながっているんだと思う、と青島さん。

 

 

「薪ストーブが日本に入ってきたのは今から30〜40年くらい前のことで、当時はまだまだ情報が少なく、薪ストーブに対する敷居は高かったと思います。一方、今は製品も情報も豊富にあります。それぞれの暮らしの形に合うストーブも、たくさん揃ってきています。その魅力を、もっともっと伝えていきたいんです。」

 

伝え続けることで、『薪ストーブを文化にする』。伝兵衛堂さんの共通した、大きな理念です。

 

 

もう一人、お話を伺ったのは、青島さんの奥さまの真理子さん。

 

 

真理子さんは、一番下のお子さまが小学校にあがったこともあり、昨年からパートの形で働き出しました。

 

「もともと夫の前職の会社に私も働いていて、同じ職場だったんですよ。結婚して子どもができて専業主婦になったけど、幼稚園の周りのママ友もけっこう働き出している人が多くて。」

 

そんな中で、ご自身もまた働いてみたいという気持ちが高まって来ていたそう。

 

「私は薪ストーブにそんなに詳しいわけではないんですが、働き出してみると楽しくて、やっぱり働くっていいな〜って。専業主婦でずっと家にいると、どうしても刺激がないですし。」

 

子育てに没頭する生活を経て、あらためて働くことの気持ち良さを感じられている、と嬉しそうに話をしてくれます。

 

そんな真理子さんがはじめに担った作業は、『薪割り』だったそう。薪割り機を使って、冬から春にかけて薪をたくさんつくる。

 

 

「日中、おひさまのもとで身体を動かして、すごく気持ちがよかったんです。そして冬のストーブシーズンが来ると、たくさん作ってあった薪の山がお客さまのところへ巣立っていく。自分の作った薪が、誰かのお家で役に立っているのか〜と思うとすごく嬉しくなって。」

 

どんどんと売れていく薪を見て、とてもやりがいを感じたそう。シーズン毎に主な仕事が変わるのも、季節を感じられる仕事ならではです。

 

 

普段は、メンテナンスやクリーニングの補助スタッフとして同行することも多い真理子さん。お宅を訪問して、いろいろな家族のみなさんと触れ合えるのも楽しみの一つだといいます。

 

「薪ストーブが好きな方って、どこか共通しているんですよ。生活を楽しんでいるっていうのかな、すごく素敵な暮らしをしている方々で、趣味が多彩だったり。」

 

自分たちもこんな暮らしがしたいな、と憧れるようなお宅がたくさんあるそうで、そんなお宅に伺えるのも醍醐味なのだとか。

 

 

「私はストーブ炉内の掃除をするのですが、お隣で見ておられて、どんなふうに使われているのかお話をお聞きしたりすることもあります。掃除機でススを丁寧に吸いとっていくのですが、すごくきれいになって、お客さまに『新品みたいになった』って喜んでもらえることも多くて、素直に嬉しいです。」

 

この先、どんな仕事がしていきたいですか?

 

「ここに並んでいる薪ストーブのことも、もっともっと知ってお客さまに説明できるようにと思っています。夫が、『この機種はこういうところが良くて』なんて説明している姿は、すごくかっこいいなって思うんです。」

 

自分自身で相談にのって、提案をさせてもらって、お宅に設置させていただく。そして、その後も定期的なメンテナンスでお付き合いが持てて、嬉しい声を聞けたりする。

 

「こんなにやりがいのある仕事って、なかなかないと思うんです。夫の働く仕事を見ていて素敵だなって思うし、自分も関わることができて嬉しいです。」

 

 

「最初はお客さんとして伝兵衛堂さんを知って、イベントなどを通して仲良くさせてもらってきたけど、今もその延長といった感覚です。伝兵衛堂ならではの雰囲気があるから、きっとそれを感じてお客さまも集まってくるんだと思います。」

 

こうしてはつらつと働かれている青島さんご夫妻を見ていると、好きなことを仕事にできる幸せを、あらためて感じます。

 

 

お客さまをはじめ周りのみなさんには本当に恵まれているんです、と代表の高橋さん。

 

お店では、いろいろなセミナーや音楽イベントなども定期的に開催していて、地域の交流の場にもなっています。こうしたことはできる限り積極的に取り組んでいるそう。

 

「いろいろな接点をもって、伝兵衛堂や薪ストーブのことを自然に知ってもらえるきっかけになればいいなと思って。」

 

 

交流の場も、薪ストーブの魅力をいろいろな形で伝えるための取り組みの一つで、とても大切にしていることだそうです。

 

「今は設置やメンテに追われてしまっている部分があるけど、交流する活動も本当はもっともっとしていきたい。人手が充実してくれば広い場所にお店を移転して、こうした交流の場作りを広げていきたい気持ちもあるんです。そういうことをやりたい人には、自由に取り組んでもらえれば嬉しいし。」

 

薪ストーブに関することは、なんでもできるのが伝兵衛堂。自分一人ではできることに限りがあるから、スタッフがそれぞれの強みを活かしていってもらいたいと、高橋さんはいいます。

 

 

「どんな仕事でもそうだけど、最初からなんでもできるわけではないから、少しずつ覚えていってくれれば。一緒に現場を回ることで覚えることも多いし、販売などでもお客さまに聞かれて分からないことは分からないって素直にいってくれればいいよ、といっています。」

 

そんな風にみんなが補い合えるチームを作っていければという高橋さん。そしてこれからも、みんなで薪ストーブの魅力を伝え続けていきたい。

 

「僕たちが目指すのは、やっぱり『薪ストーブを文化にする』ことです。あいまいな言葉ですが、日本において、この地域で、日常のものとして薪ストーブを定着させたい。どんなことにも共通することだと思いますが、継続していくことが文化をつくることだから。」

 

 

暮らしに豊かさをもたらしてくれるもの。そして、自分たちが大好きなものを、のびのびと伝え続けていく。

 

伝兵衛堂さんで働くスタッフは、薪ストーブユーザーでなくてももちろん大丈夫です。

 

伝兵衛堂さんの伝えていきたいこと、そんな想いに共感できた方はぜひ一度、お店を訪れてみてください。

 

 

 

■伝兵衛堂のホームページはこちら

「伝兵衛堂」→ http://den-bay.jp

 

 

【求人情報】

雇用形態 (1)正社員
(2)パート
給与 (1)正社員
月給200,000円〜

(2)パート
時給900円〜
仕事内容 薪ストーブに関わる業務全般
応募資格 普通自動車免許
※CADが使える方歓迎
勤務地 静岡県浜松市南区飯田町739-3
勤務時間 8:00〜17:00
休日 水曜
年末年始
※春・夏季休暇有
採用予定人数 2〜3名
その他 電話でのお問い合わせは、「TOWTOWMI(トオトウミ)を見た」とお伝えください。
TEL/053-467-0751 担当/高橋
ホームページ http://den-bay.jp
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