浜松の森林資源を活かし、地域に還元する

募集中 | 2018.10.22まで | 2018.08.22
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ビルやマンションが立ち並ぶ市街地から数十分車を走らせると、山があり、海があり、川がある。

 

「国土の縮図」なんて表現もされる自然豊かな浜松市は、製造業のほか、農林水産業もさかんな地域です。なかでも多くの面積を占める森林資源を基に、良質なスギやヒノキが生産されている天竜区や北区は、「天竜材」ブランドとして全国的に知られている地域です。

 

北区引佐町で木材の製材・加工を行う永田木材さんは、そんな天竜材を使って公共施設や一般住宅などの製材を手がけ、その高い技術から現在では首都圏を中心に全国から注文が入っています。

 

■永田木材さんのストーリーはこちら→「地域にひらかれた、木の空間」

 

今回ご紹介するのは、そんな永田木材さんでのお仕事です。

 

 

永田木材さんのある北区引佐町は、自然豊かな地域です。遠州地域にお住まいの方には馴染みの深い「竜ヶ岩洞」に向かう途中にあります。

 

お話を伺ったのは、取締役の永田琢也さん。現在、代表のお父様とともに会社経営を担われています。

 

 

事務所に入ると、ヒノキの香りがふわっと立ち込める。ついつい長居したくなってしまうような心地の良い空間です。

 

「このセミナールームは木を知ってもらうきっかけとして、地域のさまざまな方が自由に使っていただけるようにと2年前に建てたものです。おかげさまでセミナーやワークショップ、展示など色々なイベントに活用してもらってます。」

 

浜松は林業のさかんな地域ですが、地元の木に触れる機会はなかなかありません。洗練された空間に素敵な家具や小物が並んでいて、木をいっぱいに感じられる空間。

 

「浜松にはこんなにも豊かな森林資源があります。でも、適度に木を使い、管理を続けなければ、持続可能な森林資源を保つことはできません。今ある森林資源を、次世代にちゃんと引き継ぐことは僕たちの使命だと思っています。」

 

 

永田木材さんは、昭和14年に創業し、琢也さんまで数えると4代続く歴史のある会社。創業当時は、神社仏閣や浜松まつりの御殿屋台の材料なども扱っていたそうです。

 

「3代目の父の代で一般住宅や公共施設などの製材を多く手がけるようになりました。特に意匠設計の建物では、どこにどの木材を使用するのか、そこがとても重要になってきます。このセミナールームを見ていただければ、永田木材がどれだけのことまで対応できるのか、理解してもらえる空間になっているんです。」

 

 

2年前にこのセミナールームを建て、新しくホームページを作った頃から、次第に問い合わせや受注が増えてきました。以前は、近郊のお客さまが多くを占めていましたが、今は関東方面を中心に全国からの受注が増えているそうです。

 

さまざまな木材産地のある中で、浜松の永田木材さんに問い合わせが入る理由は、どんなところにあるのでしょうか?

 

「今は、切った木を人工的に乾燥して出荷する製材所がほとんどですが、永田木材では以前から『天然乾燥』にこだわってきました。」

 

 

出荷時間を短縮するための人工乾燥と比べ、天然乾燥した材は色・ツヤが良く、呼吸をしやすい材と言われるそうですが、長い時間がかかることから、天然乾燥をする製材所は全国的に少ないそうです。

 

「僕たちがこだわって取り組んでいるのが木の「適材適所」です。建物には見える部分と見えない部分がありますが、それぞれに適切な材を使うことで、見た目に美しく、かつ木材のコストを抑えることに繋がります。」

 

図面を見て、こうした材の配置まで提案ができるのが、永田木材さんの大きな強み。

 

 

「例えば牛肉でも、牛一頭の中で部位によって色々な特徴がありますよね。同じことで、丸太ひとつから取れる材はそれぞれに特徴があって、適した使われ方があるのです。」

 

こだわりを持った建物の設計ほど、材の使い方や見え方にも強いこだわりが生まれます。ただ、それに対応できる製材業者というのは全国的にも少ないそう。

 

浜松市内では、少し前にOPENした浜松城公園のスターバックスコーヒーが、永田木材さんの仕事の事例の一つです。自然豊かな公園の中の癒やしの空間として、建物や空間デザインにこだわり作られています。

 

 

「僕たちが仕事をさせていただいたのは、天井一面にはられた板や、屋外のベンチなどです。天井から吊り下げられた螺旋状のオブジェや、入り口ドアの取手など、少し変わった部分の材料なども手がけさせていただきました」

 

浜松はものづくりのまちと言われますが、こうして街のシンボルとなるような仕事に携われることは、何よりも嬉しいことです。

 

ほかにも、遠方に納品したお客さまから、無事上棟できた様子がメールで送られてくることもあるそうで、そんなときは社員みんなが喜びを共有できる瞬間だそう。

 

 

「形に残るものを作っているというのは、いいですよね。こんなに大きなものをつくれるって、あらためてすごいことだと感じています。僕一人の力では、とてもできません。それは、やっぱりスタッフみんなの力です。」

 

そんな永田木材さんの製材現場では、スタッフがてきぱきと自身の業務をこなしています。

 

 

「製材の現場には色々な作業がありますから。機械で切断するスタッフ、リフトで運搬するスタッフ、ほかにもお客さまに納品してコミュニケーションを取ることが好きなスタッフもいます。それは色々とやってみて、感じてみて欲しいと思います。」

 

こうした作業は、琢也さんが毎日まとめている作業日報を基に行われているそう。

 

 

「色々なことを見える化していかないといけないと思っているんです。一日の仕事で言えば、自分の作業をしっかりと把握すること、そして他の人は何をしているのか、ということ。いつまでになにを届けるために、今どんな状況にあるかということをお互いが共有できるようにするのは、僕の役割だと思っています。」

 

現在働くスタッフは、琢也さんを含めて9人。30代〜60代まで、世代のバランスもとれていて、最近では2年前に入った社員の方も、日に日に力をつけて心強く思っているそうです。

 

 

一方で、以前は途中で辞めてしまった方もおられたそう。理由はどんなことだったのでしょうか?

 

「見える化が大切なのは、『働き方』についても同じで、働いてくれる方にとっての『働き方の見える化』が、以前はまだできていなかったと思っているんです。」

 

課題として重く受け止めた永田木材さんでは、ここ数年で雇用条件や環境などの規程の整備を進めてきました。

 

 

「自分がこの会社で長く勤めていきたいと思えるには、人生のライフスタイルをしっかりとイメージできる会社にならなければならないと感じています。ですから、規程という形でしっかりと見える化することは大切だと思いました。」

 

そんな永田木材さんで、2年前からスタッフとして働く琢也さんの奥さま・友美さんにもお話を伺いました。普段はお客さまの対応業務や、事務作業、それから永田木材の情報発信などを担当されています。

 

 

友美さんは、琢也さんとの結婚を機に、浜松に住むようになりました。

 

「元々製材業のことは何もわからずに入ったので、今でも日々勉強しながら、自分のできる仕事をさせてもらっているという感じです。」

 

事務所には、業者さんのほかにも、近所の方が農作業に使いたいからと木材を買いに来たり、DIYのための材料を買いに来られる方もいるそうで、取材中にもいろいろな方がお見えになってご挨拶している姿が印象的でした。

 

また、最近では情報発信をきっかけに問い合わせの入ることも多いそうです。

 

「製材事例をホームページに載せると、同じものが欲しいとお電話をいただけたり。そういうお問い合わせをいただくと、情報発信は大切だなと改めて思います。それに、お客さまから教えてもらう機会でもあるんです。」

 

そんな友美さんから見て、現場のみなさんのことはどう感じているのですか?

 

 

「単純に、すごいな〜と日々感じています。みなさん連携して、円滑に業務がまわっていて。プロの仕事だなって、本当に尊敬しています。」

 

現場のみなさんのテキパキとした動きは、目を見張るもので、チームの中でのそれぞれの役割を、しっかりと果たしているという印象を受けました。

 

 

任せてもらった仕事を、責任を持って果たす。裁量を任せてもらえるという環境は、働く立場にとってやりがいを感じる部分でもあります。

 

一方で、一年を通した屋外での作業の大変さも感じているそう。

 

「夏場や冬場の作業を経験すると、外の仕事って、こんなにも大変なんだっていうのは感じます。私の場合は屋内の作業が多いのですが、現場のみなさんは炎天下で作業をしたり、重いものを持ち運んだりもしますので、体力に自信のある方が向いているかもしれませんね。」

 

 

ちなみに、ご自身の仕事を通じて、嬉しいと思う瞬間はどんな時でしょう?

 

「私が管理しているブログには、製材の事例だけでなく、セミナールームで行ったイベントなどのことも発信しています。それを見て、新しく来てくれたり、問い合わせしてくれる人もいます。ここが地域の交流の場になっているという実感もあって嬉しい瞬間です。」

 

セミナールームがやはり大きなきっかけになっているのですね。

 

 

「私はイベントのお手伝いなどをさせていただいているくらいなのですが、ほんとに連携って大切だなと思います。違う分野の方々と取り組むことで、新しい気付きがたくさんあります。」

 

こうしたお話に、琢也さんも何度もうなづきます。

 

「『木と何か』というコンセプトで、これからもセミナールームが有り続ければと思います。木のこと、永田木材のことを感じて、知ってもらえる場でもありながら、新しいものを生み出せるような場として。」

 

 

セミナールームは、永田木材さんの想いが詰まった場のように感じます。木のことを伝え、体現できる空間。事業者さんが自らこういう場所を作り出すという取組は、ほかにはあまりありません。

 

「地域の中ではまだまだ天竜材のこと、森林資源のことが知られていないことが多くあります。森林循環という大きな使命を、製材業に携わる僕たちは担っています。その歯車のひとつとして、これからも役割を果たしていきたいと思います。」

 

 

この地域に育まれた森林資源を、余すことなく活かすための『天然乾燥』や『適材適所』。そして森林循環の大切さを伝えるためのセミナールーム。

 

地域から受けた恩恵を、地域にしっかりと還元したいという永田木材さんの一貫した姿勢は、携わる人にとって代えがたい価値があるのではないかと思います。

 

林業の産地であるこの浜松に、永田木材さんのような会社があることを、地域で暮らす者として誇らしく感じました。

 

そんな永田木材さんで働いてみたい、と思った方は、まずはセミナールームで天竜材の心地よさを味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

■永田木材株式会社のホームページはこちら

「永田木材」→ http://nagatamokuzai.com

 

【求人情報】

雇用形態 正社員
給与 応相談
仕事内容 製材・配達・出荷作業
応募資格 普通自動車免許
勤務地 静岡県浜松市北区引佐町横尾1146
勤務時間 8:00〜17:00
休日 土(第2・第4)、日を含む年間カレンダーに基づく休日
採用予定人数 1名
その他 電話でのお問い合わせは、「TOWTOWMI(トオトウミ)を見た」とお伝えください。
TEL/053-542-0064 担当/永田(ながた)
ホームページ http://nagatamokuzai.com/
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