ずっと長く大切に、直して使う文化を育てたい

2019.05.17
2019.05.17
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食品や衣料、家具にいたるまで、現代社会ではたくさんのものが作られて、たくさんのものが消費される時代になりました。

 

使い捨てにできることは確かに便利かもしれない。でもその一方で、限りある資源を大切に使う循環型の暮らしに、関心を持たれる方も多くなっています。

 

自分の好きなものを、直して使い続けたい。お客さまのそんな気持ちを大切にしたいと、取り組まれている会社があります。

 

今回ご紹介するのは、家庭用の椅子から車のシートまで、生地の縫製や張替えのスペシャリストとして市内外から様々なご依頼を受けているスプラウトさん。事務所は、浜松市東区下石田町にあります。

 

吹き抜け天井の開放感ある応接スペースで、お話を伺ったのは代表の上林さんです。

 

 

「この新しい事務所に移転したのが、3年ほど前になるんです。以前の事務所と比べるととても広くなりました。ありがたいことにご依頼いただく仕事も増えていますし、働いてくれているスタッフも年々増えてきました。」

 

スプラウトさんが定めている経営理念は、『時代と物は繰り返す。次の世代へ受け継ぐ、ものづくりと人づくり』。良いもの、愛着のあるものを大切にしていきたいという想いが込められています。

 

「欧米などでは、『張替え』が文化として根付いていて、ものを長く使い続けるという考え方があります。日本では、まだまだ古くなったら捨てるという考え方が主流ですが、長年使った家具をこの先も使い続けたいからと、ご依頼をいただくことも増えています。」

 

 

上林さんが起業したのは、約12年前。独立する前は、新幹線の椅子を制作している会社で、量産前の試作品を作っていたそうです。

 

「新幹線の椅子はとてもシビアな作業でしたので、そこでいろいろな技術が身につきました。その会社には8年間勤めていたのですが、普通の家具で型取りの練習なども数多くしていたので、独立する頃にはどんなものでも張替えられるようになっていました。」

 

こうしてスタートしたスプラウトさんは、現在、家庭や店舗、公共施設で使われている椅子などの張替えを専門としています。また、起業時から手がけているキャンピングカーのベッドマットやシートカバーなど内装品製作の受注も多く、事業の2本柱となっています。

 

 

どちらも、思い入れのあるものを扱う仕事。そんな上林さんには、起業した頃にいただいた忘れられないご依頼があるといいます。

 

「ホームページを見てご相談いただいたお客さまだったのですが、小さな鏡台の椅子を張替えて欲しいというご依頼でした。最近ではあまり見なくなった鏡台ですが、嫁入り道具にご両親からもらったものだそうで、鏡台の下におさまるものなのでとても小さな椅子だったんですよね。」

 

ご依頼いただいた椅子は使い込まれてボロボロの状態だったそう。それでも買い換えるほどではないし、もう少し使うことができるのなら、とのご相談だったそうです。

 

 

「いつものようにきれいに張替えをさせていただいて、お届けにあがったのですが、新品のような姿になった椅子を見て、お客さまがその場で泣き出されてしまったんです。」

 

ご依頼時には特に思い入れのあるものだというお話もお聞きしていなかったので、予想外の反応にびっくりしてしまったそう。

 

「きれいになったということもあったと思うのですが、それよりも買った当時のようになった椅子を目の前にして、ご自身の中で思い出されたことがあったんだと思います。その場で深くはお聞きすることはなかったのですが。」

 

その時、自分の仕事の真髄は、こうしたことにあるのだと強く感じたそうです。今でもその出来事は、スプラウトの仕事の原点だという上林さん。

 

 

「だから、いつもご依頼をいただく時には、なぜ直したいのか、ということをよく聞くようにしているんです。お客さまの想いも大事しながら、僕たちも直してあげたいから。」

 

そんなスプラウトさんでは現在、社員さんやパートさんなど10人以上のみなさんが働かれています。

 

勤務時間の選択にとても幅があり、週に1日や短時間の勤務でもOKというスプラウトさんでは、勤務体系もさまざま。副業をしながら働いている方や、独立を目指している方もいるそう。

 

「うちでは本当にいろいろな方が働いてくれています。ものづくりに携われる仕事なので、そういう作業が好きな方が多いですが、それぞれに趣味や趣向をもった方々だと思います。」

 

そんなスプラウトさんで働かれている方はどんな方々だろう?と作業場の中に通してもらいました。

 

 

とても広い空間で、スタッフのみなさんがテキパキとそれぞれのお仕事をされています。みなさん集中して作業をされていますが、声をかけるとどなたもにこやかにお話してくれます。

 

 

最初にお話を伺ったのは、正社員の小池さんです。

 

小池さんはスプラウトさんが雇用をはじめてから最初のスタッフで、働きだしてちょうど10年になるそう。

 

 

「ハローワークでの求人を見て、面接を受けたのがきっかけなんです。まわりはちょうど自分の子どもくらいの世代で、みんなに囲まれていてとても楽しいですよ。」

 

今年で67歳になるという小池さんは、とても元気で明るく、社内でもムードメーカーのような存在。入社した頃は、シートカバーやリペア家具の型取り、裁断、縫製など、すべての作業を担っていたそうです。

 

「入った頃は私しかいなかったから、とにかく上林さんと一緒にすべてのことをやっていました。今は分業の体制になっているので、パートさんたちには裁断や縫製を担当してもらっています。」

 

 

新しく入ったパートさんに裁断や縫製の仕方を教えることも多いそうです。勤めて3〜4年くらいの方が多く、技術も身についてきていて心強く感じているそう。

 

そんな小池さんは、以前にも縫製の仕事を経験していました。

 

「サンダルを作る仕事だったんですけどね、ミシンを踏んでいた頃があって。そんな経験もあったから自分の子どもの洋服を作ったりもしていました。根っこで、縫製が好きなんだと思います。」

 

 

 

最初のリペアの仕事の時には、あんな状態だったものが、こんなにもキレイになったと、そのことだけですごく感動されたそうです。

 

「そんな仕事をみんなで、チームでやれるのもまたいいですよね。スプラウトでは直して使い続けることを文化にしたい、ということを会社の理念にしていますが、上林さんのその気持ちにすごく共感してます。」

 

 

「家具ってけっこう見えない部分があるのですが、こういうところこそしっかりやらないとと昔から思って、お仕事をさせていただいています。見えない部分に手をかけているかどうかで物持ちも違うから。」

 

お客さまは想い出があって、お金をかけて任せてくださっている。だから、そんな気持ちに応えたいという小池さん。

 

スプラウトさんのお仕事は、どんな方が向いていると思いますか?

 

「すぐに覚える人もいれば、マイペースの人もいますし、いろいろな人がいます。作業ごとに、向き不向きもありますし。急いでも身につくわけじゃないから、自分のペースで成長していけばいいと思います。一日一日の積み重ねだから。」

 

 

新しく入ってくるスタッフのみなさんを見てきた立場だからこそ、感じてきたこともたくさんあるのだと思う。お母さんのような存在の小池さんがいてくれるから、みなさんも安心して技術も身に着けることができるのだと思います。

 

 

そんな小池さんとともに働いている、鈴木万由子さんのお話もお聞きしました。

 

 

縫製を担当している万由子さんがここで働き出したのは、3年ほど前から。以前にも掲載していた、TOWTOWMIでの求人記事を見て応募されたそうです。

 

「記事を見て、こんな素敵な会社があるんだな〜と思っていたんです。その頃は、車の部品のライン製造の仕事をしていたのですが、仕事を続けていくなら自分のやりたいことをしたいと思い、ここで働かせていただくようになりました。」

 

スプラウトさんのどんなところに惹かれたのでしょう?

 

「元々、縫製の仕事にとても興味があったんです。子どもの学校用品や洋服などを手作りしていたこともあって。もっとうまくなりたいな、という気持ちあったのですが、仕事の合間に教室に通うというのもなかなか難しくて。」

 

 

そんな中で、スプラウトさんの求人を知り、仕事にしながら縫製の技術も身に付けられるかな、と思ったのが理由だったそうです。

 

実際に働いてみてどうですか?

 

「みなさんすごく優しくていい人ばかり、楽しい職場です。仕事のメリハリがしっかりとしているので、適度な緊張感があって心地よく働けています。集中している時間が多いので、とにかく毎日があっという間に過ぎていく感覚ですね。」

 

現場を管理する社員さんが、仕事のメニューを毎日組んでくれているので、自分に任された仕事を日々こなしていくのが日課だそう。

 

 

「ライン製造の頃は単純作業が多かったので、自分自身の成長について考えることはあまりありませんでした。ここでは任された仕事を自分がどうやってこなすか、日々考えながらやっています。」

 

入った頃は、ミシンで縫う時の手の入れ方や、目線をどこにあわせるのかなど、わからないことばかりだったそうですが、少しずつ身につけられているといいます。

 

また、万由子さんは以前印象深かったお仕事があるそう。それは、自動車の大きなイベントに出展する車のシートを作った時のこと。

 

 

「縫製前の生地を切る『裁断』の作業は、仕上がりにすごく影響するのですが、効率よくきれいに裁断するのは難しい作業でもあるんです。そのイベント用のシートは特に複雑な形の難しい仕事だったのですが、裁断をしていただいた社員さんの裁断が本当に見事で。」

 

こんなに素晴らしい仕事を無駄にしてはいけないと、バトンを渡された万由子さんも、精一杯気持ちを込めて縫製の作業をしたそうです。こんな風につないでいく仕事は、まさにチームプレーだと感じます。

 

 

「その後の仕上げを小池さんにしていただいたのですが、その仕上げも素晴らしくて。最終的に車におさまったシートを見たときには、すごく感動しました。」

 

経験をしてきたからこそ、みなさんの仕事のすごさが分かったという万由子さん。仕上がりの美しさを見て、感動もひとしおだったそうです。

 

「まだまだ力は足りていないんですが、任された仕事をしっかりと次の方につないでいきたいと思っています。もっとスキルアップしないといけないし、していける仕事だと思っています。」

 

子育てをしながら、自分の好きな仕事で技術を身に付け、はつらつと働かれている万由子さんの姿は、今の時代らしい働き方のひとつだと感じます。

 

 

続いてお話を伺ったのは、同じくパート勤務されている大橋さん。働き出したのは2年ほど前からで、大橋さんもTOWTOWMIの求人記事を見たのがきっかけだそうです。

 

 

担当しているのは、車用のシートを作るため、木のパネルにウレタンを貼る作業。専用の機械を使って丁寧にウレタンを切断し、パネルへ接着します。

 

大橋さんはいくつか仕事を掛け持ちしていて、他にも雑貨店に勤務するほか、ご自身でグラフィックデザインの仕事もしているそうです。ここに来るのは、現在週に1日とのこと。

 

「時間も勤務日も自由なところがすごく働きやすいです。なかなか週1日でもいいってところはないと思うので。それに、こういう働き方を会社が尊重してくれるのはすごく嬉しいです。」

 

 

他にもいろいろなことに興味がある大橋さんのような方にとっても、すごく働きやすい環境だと思う。デザインの仕事は、一日中PCの前で作業しているので、適度に身体を使うここでの作業はちょうどいいそう。

 

また、以前スプラウトさんで働いていて独立された方もいるそうで、大橋さんはその方が開業する時にショップのフライヤーを作られたそうです。そんな関係性も、なんだかおもしろい。

 

 

「スプラウトでは独立を考えている方も中にはいて、そんな気持ちもサポートしているから、単純にすごいなって思います。」

 

どんな方が、合う仕事だと思いますか?

 

「複雑な作業ではないので、特に経験がなくてもどなたでもできる仕事だと思います。まわりは本当にいい人ばかりなので、その点は全然心配いらないですが、ある程度身体を使う仕事なので体力は必要かな、と思います。やりながら身につくことでもありますけどね。」

 

 

どの仕事にも共通しているのは、『いいものを作っていく』ことだそう。今の環境に感謝しながら、自分らしく過ごしていきたいという大橋さんの働き方も、今の時代らしい。

 

 

そして最後にお話を伺ったのは、鈴木啓倫(ひろみち)さん。正社員として、3年ほど前から働かれています。

 

 

啓倫さんが担当しているのは、主に車のベッドマットを作る仕事。型取りから仕上げまでの一連の作業です。

 

「スプラウトに入社する前は、工業製品の物流の仕事に9年ほど携わっていました。経験も長くなってきていたけれど、誰にでもできる仕事という印象で。」

 

特別嫌な仕事ではなかったそうですが、この先続けていくということがどこかしっくりきていなかったそう。趣味も多彩な啓倫さんだから、自身の働き方を見つめ直す時期があったのだと思います。

 

そんな啓倫さんの趣味のひとつはバイク。特に古いバイクが好きで、シートの張替えなども自分でされていたそうです。また、前職の前には、アパレルの縫製の仕事をしていたそうです。洋服がとても好きで勤めていた仕事でしたが、工場が市外に移転することになってしまい、転職をした経緯があったそうです。

 

 

充実していた頃のそんな経験も踏まえて、自分の好きな仕事に携わっていきたいという想いが強くなった啓倫さんは、スプラウトさんの門を叩きました。

 

「その時は、特に求人をしていない時だったのですが、上林さんが話を聞いてくれて。その後採用していただいて、スプラウトでの仕事がはじまりました。」

 

実際に働いてみてどうですか?

 

「やはり、シートの仕事ひとつとってもすごく奥が深いです。シワができないように張ることや、大きなシートの長い直線をまっすぐに縫うことなど、実際にやってみるととても難しいんです。」

 

 

以前もアパレルの縫製の仕事をしていた啓倫さんですが、扱うものが変わると違いも大きいといいます。

 

「アパレルの頃は、決まった形のものを正確に作るという作業でしたが、ここで扱うものはひとつひとつが違います。例えば張替えの場合などは、シートを剥がして型をとるところから作業がはじまるのですが、使い込んで伸びてしまっている部分があると、そのまま型取りをしても合うものができません。」

 

 

どんな使い方をしていてどんな状態になっているのか、と考えながら作業する必要があり、型取りひとつとってもきちんとした仕事に仕上げるには技術が要る。でも、そんな仕事が大好きだという啓倫さん。

 

「中にはバイクシートの張替えを依頼されることもあります。どういう素材を選ぶのか、とか、シートの中にあしらうウレタンの形状なども、作る人の感覚で違いが出る部分なんです。」

 

既成品ではなく、わざわざ張替える人には、こだわりが強い方が多いそうです。古いバイクに乗っている方も多いそうで、同じ趣味を持つ啓倫さんには、気持ちがよく分かるのだと思います。

 

 

「時には専門のバイクショップなどで、僕の作ったものを評価してもらえることがあったりして、すごく嬉しいです。自分の感覚を取り入れてものづくりができるのも、この仕事ならではだと思います。」

 

自分が大好きなものだからこそ、込める想いも人一倍なのだと思う。好きな仕事を求めてきた、啓倫さんらしい言葉。

 

 

「元々の趣味の洋服も、長く着られる良いものが好きなんです。少し値が張ってしまったとしても、素材やつくりがしっかりとしていて、愛着を持って着続けられる服。それはスプラウトの考え方に通じることですし、依頼してくれるお客さまもそういう想いに共感してくれる方が多いです。」

 

お話を聞くほどに、啓倫さんがスプラウトさんで働くようになったのは、自然なことだったのだろうと感じます。目の前で行われていくひとつひとつの作業に、力強さを感じました。

 

 

みなさんから共通して感じられたのは、好きな仕事に自分らしく、一生懸命取り組んでいる、ということです。とてもシンプルですが、きっと一番大切なことだと思います。そして上林さんの懐の広さが、いろいろな働き方のできる環境を作っているのだと思う。

 

「今働いてくれているみなさんのことが大切だし、スプラウトに興味を持ってくれた方にも、ぜひ入ってきてもらえればと思います。働ける条件はみなさん様々だから、僕たちが働きやすい環境を作って、みんなで仕上げていければ。」

 

 

「根底にものを大事にする、という気持ちをみんな持っていると思います。日常に直結する仕事でもあるから、スプラウトでの仕事を通して、ものを大切にできるような気持ちも育んでもらえるといいですね。」

 

『直して使い続ける、文化を育てたい』。物が溢れる今の時代にあって、こんな考え方に共感する方も多いのではないでしょうか。

 

興味を持たれた方はぜひ問い合わせてみてください。スプラウトさんならではの、ものづくりの楽しみに触れてもらえると思います。

 

 

■株式会社スプラウトのホームページはこちら

「スプラウト」→ http://sprout.co.jp

 

 

【求人情報】

雇用形態 パート、正社員
給与 パート:時給860円〜
正社員:月給16万円〜
仕事内容 張替えを行う生地の裁断など、軽作業が中心なので、縫製などの技術がなくても大丈夫です。未経験の方も歓迎です。また、ご本人の希望次第で、展示会やイベント出店のスタッフとして参加することもできます。
応募資格 ・学歴は問いません
・手を動かす作業の好きな、細かい作業が好きな方
・ものづくりが好きな方
・短時間でも働きたい方
・お子さんの病気や学校行事を優先できます
※イチから丁寧に教えるので未経験の方もご安心ください
勤務地 静岡県浜松市東区下石田町1746-1
勤務時間 パート:9:00〜18:30の間で希望の時間(最低勤務時間数なし)
正社員:9:00〜18:30
休日 土・日
※GW、夏季、年末年始休暇有り
採用予定人数 10名
その他 電話でのお問い合わせは、「TOWTOWMI(トオトウミ)を見た」とお伝えください。
TEL/053-422-0555 担当/上林(かみばやし)
ホームページ http://sprout.co.jp
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