自然から学ぶ庭づくり

2017.04.13
2017.04.13
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自然の中にある植生を「雑木の庭」としてとりいれ、心地良い空間や住まいの提案をしているナインスケッチさん。

さまざまな樹木をふんだんに使った雑木の庭は、見た目の美しさを楽しむ「鑑賞物」としてではなく、変化する自然の光や風を感じる「心地良さ」を生み出しています。
そんなナインスケッチさんで、主に現場作業や現場管理、積算を担当する人材を募集します。

代表の田中さんにお話を伺いました。
田中さんは、東京都出身。日焼けした、人懐こい笑顔が印象的。いったん仕事について語り始めると、語り口は穏やかですが、溢れんばかりの熱い思いが言葉として紡がれていきます。

田中さんが、造園や外構の仕事を志したきっかけは、大学時代に「ヒートアイランド現象」について研究し、緑の力がヒートアイランドを緩和するという研究結果を知ったことからだそう。
卒業後は、大手住宅メーカーのグループ会社に就職し、外構造園の部署で現場経験を積みました。その後、転職した先の会社では、外構造園を含めた住宅の提案や設計も担当しました。
「そのような仕事に携わってきた中で、次第に『心地よい』とか『気持ちよい』と感じる部分の多くは、家の中より外にあるのではないか、と考えるようになりました。さらに、自然の中には、もっともっと、心地よい空間があふれているのではないか、と直感的に感じたのです。」

その後、いろいろと本を読んだり、調べたりするうちに「雑木の庭」という庭づくりのコンセプトと、その第一人者である、千葉県の高田造園設計事務所の高田宏臣さんを知ったといいます。
「高田さんのところのオープンガーデンや講演会に参加し、実際に高田さんのつくった『雑木の庭』を見て、『これだ!』と確信しました。」

目指すべき庭づくりの方向性が固まり、2013年に独立、株式会社ナインスケッチを立ち上げました。独立後は、個人住宅での造園や外構のプランニング、施工のほか、公共施設の植栽なども手がけます。

また、起業と並行して、住環境を改善するための植栽の方法をもう一度勉強したり、高田さんを何度も訪問して庭づくりを教わったりと、精力的に学び続けたそうです。

ナインスケッチさんでは、図面は必ず手描きという強いこだわりがあります。しかし、絵はどちらかというと苦手という田中さん。
「ただ、うまい下手の問題ではなく、そのプロセスがすごく大切だと思っていて。自然の樹々や石、土を扱うのに、パソコンで描いてしまうと、毎回同じ線しか描けなくなるような気がしますし、仕上がりの細部までを自分でイメージする、ということが、おろそかになってしまいます。」

「やはり、手を動かすことで、自分の中でどんな庭にするかという、思考が深まっていくのだと思います。」
その手描きへのこだわりが社名の「スケッチ」になったといいます。ちなみに「ナイン」は、美しく、心地良い「外観」をつくるための「緑、光、影、水、土、風、鉄、石、硝」の9つの素材を表しているそうです。

2014年に浜松市のガーデンパークで開催された「浜名湖花博」。

雑木の庭の心地よさをより多くの人に知ってもらおうと、「雑木の庭と共に暮らす」と題して、会場内に期間限定の庭をつくりました。

「あの庭は、『未来の暮らし』を考えながらつくったものです。五感で感じる心地よさだけでなく、室内に涼風を取り込むために木々の配置を工夫したり、落ち葉や枯れ草をためておくスペースを備えたり。自然の循環を暮らしにとりいれる提案をしました。」
そんなコンセプトと庭としての質の高さが評価され、花博の庭園コンテストでは市長賞を受賞しました。

ナインスケッチさんが手がけた公共施設の一つが、浜松市の中心街にある「Any(エニィ)」の植栽。

Anyは古い商業施設をリノベーションし、ワークショップスペースやコワーキングスペース、カフェなどが入る新たなコミュニティスペースとして、2015年にオープンしました。

駅近くの中心街という土地柄、地面はコンクリートで固められて、木が生育するのには適さない環境。そのため、植栽工事は、まずは地中からコンクリートの塊や石を取り除くことからはじまったそう。

この頃から力を入れていた「水脈改善」の手法もとりいれ、木々がすこやかに育つ環境をととのえました。植栽そのものも、自然の木々の生え方を意識して、低木から高木へと、階層的に配置していきました。

完成したAnyの庭は、街中で人々が集まり、くつろげる癒しの空間に。

「緑や自然というのは、本来、誰もがたのしめる『共有物』。街中に雑木の庭があれば、街に住む人や通勤する人、買い物をする人など、みんながその恵みを享受できますよね。Anyのような場所に雑木の庭があることは、まさに理にかなったことだと思います。」

Anyの植栽でも登場した「水脈改善」という言葉。最近のナインスケッチさんを語る上では、欠かせないキーワードです。
水脈改善と言われてもピンとこないという人が多いかもしれません。水脈とは、人間のからだにたとえると「毛細血管」のようなものといいます。
水脈の話をすると、それまでにも増して熱く語る田中さん。
「からだの隅々まで血をめぐらせるように、土の中の水脈を滞りなく巡らせることが土壌づくりの基本。溝を掘り、土の中で地形の高低差をつけ、水が動くようにしていきます。水が動けば、空気も動きます。空気が動くところに微生物や小動物が発生しやすくなり、彼らの働きによって、健全な土壌がつくられます。そこに樹々の根が伸びやすくなります。」
水脈は水だけでなく、空気の通り道も兼ねているので、水脈がととのった大地は、酸素を必要とする微生物たちにとっても、居心地のよい環境となります。そのような土地では、生態系のバランスが取れ、長年にわたって生物の好循環が繰り返されていくそうです。
変化する自然の光や風を感じる「心地良さ」は、その土地を誇りに思い、大切に守っていくという姿勢から生まれるのですね。

水脈改善について知ってもらおうと、昨年は実際に山に行き、作業を通して学ぶ「大地の再生講座 in 浜松天竜」を2回にわたり開催。

「水脈改善」による土地の再生を全国で行っている【杜(もり)の園芸】の矢野 智徳(とものり)さんを講師に迎え、水脈改善に関する基礎的な知識と、スコップ一つでだれでも実践できる水脈改善の方法を学びました。

溝を掘り、水の通るパイプを埋めて、そのまわりに竹や炭を入れて、木の枝や葉でふたをする。

少しずつ時間をかけて、みんなでする作業は、どこか懐かしく、昔から続いてきた人と人とのつながりを思い出させてくれます。

「水脈」の大切さを知ったことで、ナインスケッチさんのつくる「雑木の庭」が、これからさらに進化していきそうです。

新しいスタッフに期待することについて、改めてうかがいました。

「ナインスケッチの考えや思いに共感し、共に学び成長していきたいと思う方と一緒に働きたいですね。また、木や自然と向き合い、人とのかかわり合いを楽しみながら仕事をしてもらえたら、と思います。」
もちろん作業工程の中では、力仕事など、体力勝負なところも多々あります。しかし、施工させていただいた空間で、心地よく暮らしているお客様の笑顔を見るのは大変うれしく、造園冥利に尽きると、田中さんは言います。
「雑木の庭」を通して、自然と寄り添う暮らしのあり方を多くの人に伝えたい。そんなナインスケッチさんの想いに共感した方は、ぜひ応募してみてください。

【求人情報】

雇用形態 正社員
給与 応相談
仕事内容 主に現場作業、現場管理、積算を担当。
応募資格 普通免許
勤務地 【本社】〒435-0056 静岡県浜松市東区小池町1141
【事務所】〒430-0944 静岡県浜松市中区田町229-13 カギヤビル403号室
勤務時間 8:00〜18:00(現場内容による)
休日 週休2日、GW、夏季休暇、年末年始(社内規定による)
採用予定人数 1名
その他 電話でのお問い合わせは、「TOWTOWMI(トオトウミ)を見た」とお伝えください。
TEL/053-435-1235 担当/田中
ホームページ http://9sketch.com/
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