遠州ブランドスピリッツ

STORY

自宅でできる、椅子の張替え術

2017.03.27
■レポート/株式会社スプラウト 

難しくて素人にはできないと思われがちな、椅子の座面の張替え。張替え修理の専門店スプラウトさんによると、ホームセンターで売っている材料や道具で、ご家庭でもできるのだそうです。「張替え」の文化を広めたい、というスプラウトさんの想いを受け、TOWTOWMI編集部が張替えを体験、その様子をレポートします。

【第1話】

ダイニングチェアの張替え体験【前編】

使用歴26年のダイニングチェア

張替え体験当日、4脚のダイニングチェアとともにスプラウトさんの工房をたずねました。体験をするのは、手先の不器用さを自他共に認める、TOWTOWMI編集長。無事にできるのか不安がつのります。

そんな編集長をサポートしてくれるのが、スプラウトさんで工場長をつとめる左右田(そうだ)さん。張替え職人歴6年の心強い先生です。

椅子は購入後26年間、一度も張替えたことがなく、生地は色褪せ、シミやケバ立ちも目立ちます。裏地がはがれて中のウレタンがはみ出しているものも。くたびれた雰囲気たっぷりのこの椅子たちが、どんな風に生まれ変わるのか楽しみですね。

座面を外し、古い生地をはがす

さっそく、左右田さんの指示のもと作業スタートです。

まずは、椅子の座面と本体を留めているネジを外して解体します。布地はタッカー(ホチキス)の針で板にとめてあるので、針を外すのは先のとがった「目打ち」などの道具で。ペンチで引っ張って抜きとります。意外と数が多いので、焦らず気長に抜いていきましょう。

タッカーの針を全て外すと、木の板が出てきます。中のウレタンの劣化もはげしいため、今回はこちらも取り替えることにしました。

新しいウレタン(チップウレタン)と裏張り用フェルトの下準備に移ります。両方に座面の形に沿ってペンで印をつけ、フェルトのみ、印より1cmほど内側でカットします。

すいすいとハサミを滑らせていく左右田さんの横で、編集長のハサミはどうにもぎこちない動き。やはり、噂どおり不器用なようですが、何とか無事にカット完了です。

ウレタンを貼り、形をととのえる

続いては、チップウレタンを板に貼り付ける作業。ご家庭でやる場合は、スプレー糊などを使うと良いそうです。板とウレタンがしっかりと密着するように、まんべんなく糊を吹き付けます。

ウレタンと座板を合わせたら、上から押さえてしっかりと圧着し、カッターで余分なウレタンを切り落としていきます。ポイントは、なるべく垂直に切ること。また、カッターの刃は新しいものを使うと、切り口がきれいになるそうです。

次に、薄手の柔らかいウレタンを重ねていきます。これを入れることで座り心地がソフトになります。こちらも、糊で座面に貼っていきますが、今度は側面も包み込むように貼り合わせます。

「角の部分にシワができてしまうと、表地を張っても滑らかにならないので、丁寧に、優しく包みこむようにしてくださいね。」とおっしゃる左右田さんのお手本を参考に、細心の注意を払いながら貼り合わせます。

最後に、余った部分をカッターで切り落とします。ここでは、刃を水平にして切っていくと良いそうです。ここまでで1時間ほどが経過しました。次はいよいよ、生地を張ります。

つづく

■PROFILE

株式会社スプラウト

古くなった椅子の座面やソファ、車のシートの張替え修理を、カスタム・オーダーで。見た目を綺麗にするだけでなく、中に入れるクッション材を調整することで、好みの座り心地に仕上げることもでき、モノを大切に長く使い続けるためのサービスが充実しています。

■ホームページ:http://sprout.co.jp/

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