遠州ブランドスピリッツ

STORY

「直す」の一歩先へ

2016.02.15
■レポート/株式会社スプラウト 

椅子やソファの生地やクッションを交換し、見た目も座りごこちも一新する「張替え修理」。実際には、どんな風にオーダーすることができるのでしょうか?今回は、張替え修理の専門店・株式会社スプラウトの工房を訪ねて、食卓椅子の修理をお願いするとともに、さまざまなカスタム・オーダーについても訊いてみました。

【第1話】

暮らし方に合わせて、家具を直す

それぞれの家具に、それぞれの新しい装いを

昨年末に移転したばかりというスプラウトさんの工房を訪れると、仕切りのない広々とした空間に、ミシンの音が心地よく響いていました。まずは代表の上林さんに、普段どんな依頼が多いのか、たずねてみました。

「やはり、家庭用の食卓椅子やソファが多いですね。ロッキングチェアのような年代物の椅子もあります。キャンピングカーのシートの張替えなどもやっているので、どんなものでも大抵は張替えることが可能です。」
以前、張替えたという一人掛けのソファは、修理前は、座面が破れたりすり切れたりして、かなり痛んでいました。背もたれや肘掛の部分の黒ずんだ汚れも気になりますね。修理後は、新品のように美しく生まれ変わりました。
また、綺麗にするだけでなく、生地の色や素材を一新することで、以前とは趣のことなる家具に生まれ変わらせることもできます。鮮やかな色の生地を張れば、お部屋の雰囲気も明るくなりそうですね。
すべての注文がオーダーメイドというスプラウトさん。クッションの硬さも好みで変えられるのだそうです。

「通常は、今の状態と比べてもっと柔らかいほうが良いか、硬いほうが良いかをお客さまにお伺いします。私たちも現状を知るために、とにかく座面をよく触ります。そうすると、普段、持ち主の方がどんな姿勢で、どんな風にその椅子やソファに座っているか、というのが大体わかるのです。ソファならば、いつも座っているところはクッションがへたっていますし、表の生地がすり切れたりしていますね。」

なるほど。そんな風に普段の様子を見透かされてしまうというのは、ちょっと恥ずかしい気もしますが、それだけ自分の生活スタイルに合った修理や調整をしてもらえる証とも言えます。

スプラウトさんでは、生地の張替えだけでなく、椅子本体の修理も可能なのだそうです。長年使っていると、木と木の組み合っている部分が緩んできて、きしんだりすることがありますが、そういった不具合も、調整してもらえます。

また、もともと布張りではない木の座面の椅子なども、クッションを入れた布張りにリメイクすることもできるそうです。よみがえらせたい古い家具があったら、まずは相談してみるのが一番の近道のようです。

家具とともに、お客さまの「想い」もうけとる

時には、量販店で購入した、リーズナブルな椅子の張替えを依頼されるお客さまもいるそうです。そんな時は椅子の価格より張替え代のほうが高くなってしまうことも・・・。

「そういう場合は、お客さまにはっきりと『買い換えたほうが、お安いですよ』とお伝えします。それでも、中には『この椅子のデザインが好きだし、もう同じものが売っていないから、どうしても修理してほしい』というお客さまもいらっしゃいます。そういう言葉を聞くと、こちらも『だったら、ぜひ当社で修理させてください!』という気持ちになりますね。」と、上林さん。

金額ではなく、その人にとっての大切なものを任せていただくことが、大きなやり甲斐なのだそうです。

つづく

■PROFILE

株式会社スプラウト

古くなった椅子の座面やソファ、車のシートの張り替え修理を、カスタム・オーダーで。見た目を綺麗にするだけでなく、中に入れるクッション材を調整することで、好みの座り心地に仕上げることもでき、モノを大切に長く使い続けるためのサービスが充実しています。

■ホームページ:http://sprout.co.jp/

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