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STORY

「靴を売る」だけでは、解決できないこと

2014.03.27
■インタビュー/足と靴の専門店 SKiP 寺田 純也

浜松市にある「足と靴の専門店 SKiP」。大きく開けた正面のガラス窓からは、主にヨーロッパ製の靴が並び、一見、普通の靴屋さんに見える。しかし、「靴を売るだけではない」と店主の寺田氏。靴屋では実現できないことを追求し続ける寺田氏の仕事への想いを、SKiPの「これから」も交えて訊いてみた。

【第1話】

足から伝わる「悩み」に向き合う

年代も性別も、一人一人多岐に渡る足の悩み

TSKiPさんは、「足と靴の専門店」ということですが、具体的にはどのようなことをされていますか。寺田足のトラブルや悩み、靴選びの悩み、例えば、麻痺などによる歩行の不安など、足元の悩みを抱えている方の解決策として、歩くことが楽しくなる商品、主には靴やインソールをご提案している仕事です。T普通に靴を売っている、というわけではなく。寺田そうですね、一番多いのはドイツやオーストリア、スイスなどヨーロッパ製の靴を調整して販売したり、足のトラブルに合わせてインソールを作ったりすることですね。Tお店を始めて今は何年目?寺田この春(2014年春)で丸5年になります。おかげさまで、最近はどなたかのご紹介が結構多いですね。Tなるほど。お客さまにはどんな人が多いですか?寺田やはり一般的には「外反母趾」「巻き爪」「うおのめ」などの足のトラブルを抱えていらっしゃる女性の方が多いです。特に40代以降、50代、60代の年齢層の方がトータルでは一番多いと思いますが、例えば小学生が外反母趾になって靴が合わない方もいます。T小学生ですか!寺田いますね。もちろん男性でも、足幅が広くて市販の靴ではなかなか合わないという方など、いろいろな悩みが多岐にわたってあります。

靴に対する認識は、日本はまだまだ遅れている

T女性の場合、若いうちからヒールを履いたりすれば、年齢とともに負担がかかったりするものですか?寺田かかると思います。靴が合っていないだけが原因ではありませんが、外反母趾になる要素としてはヒールが高くて足先が細ければ、外的要因として必然的に曲がりやすくなります。靴が原因で外反母趾が悪化することもあるので、できるだけ若いうちから足に合う靴を履いてもらうほうがいいと思います。T後々のためにもですね。寺田はい。T冷え性なんかはどうですか?寺田冷え性に関していえば、MBTという靴があるのですが、この靴はクッションが柔らかく、立っているだけで日頃使わない筋肉を使わされる靴なので、冷え性が楽になったとおっしゃる方は多いですね。Tなるほど。洋服やメークは分かりやすいですが、なかなか足裏まで気を使うことってないですよね。寺田そうですよね。ヨーロッパでは靴を履くという文化が非常に長いので、靴の重要性には多分理解があると思いますが、日本ではまだ戦後ようやく靴が普及した感じなので、靴に対する認識が薄い印象がありますね。ただ、最近はだんだん見直されてきているとは思いますが。
T家の中に入れば靴を脱ぐという、日本の文化は大きいですよね。寺田そうですね。

■PROFILE

足と靴の専門店 SKiP

浜松市中区富塚町の「足と靴の専門店 SKiP」は、店舗脇の青い貨車とドイツ国旗が目印。オーナーの寺田さんの人柄をそのまま表したような、優しい雰囲気の店内には、工房が併設されています。カウンセリングに基づき、インソールのカスタマイズから、足に優しい靴の販売まで、トータルに提案するお店です。

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