TOWTOWMI SELECTION

STORY

「靴を売る」だけでは、解決できないこと

2014.04.10
■インタビュー/足と靴の専門店 SKiP 寺田 純也
【第5話】

心地よく歩くための「教育者」を目指す

自分の中では「靴屋」というより、「教育業」

T今後はお店をどういう感じに続けていきたいですか。
寺田お店自体は店舗を増やすとか、大きくしたいとかは全く思っていません。商品やサービスの展開は、いろいろとこれからしていきたいとは思いますが、歩くことが楽しくなることを提供していきたい、というコンセプトが軸なので、そこからずれることはないと思います。

私の父は自営業で母は保育士だったので、自分の中には商売人と教育者のDNAが流れているなと感じていて。ただ単に靴を販売するだけでは、あまり仕事の喜びややりがいを感じないですね。
Tなるほど。
寺田以前「教育」という言葉を辞書で調べたことがあって。イメージでは「学校で物を教える、しつけをする」と思っていたのですが、調べると「『教育』とは、他人に対して意図的な働きかけをすることによって、その人を望ましい方向へ変化させること」と書いてありました。

「物を教える」とか「しつけをする」という上からの目線ではなく、「その人を望ましい方向へ変化させる」ということが教育ならば、足元の悩みを抱えている方に、靴やインソールなどを提案することで、より良い未来、生活へのお手伝いをすることは、まさに「教育」だと自分では思えるのです。ですから自分の中では、「靴屋」というよりは「教育業」という認識でいます。
Tそれは面白い視点ですね。

目に見えない「何か」が生まれる場に

寺田自分の中のSKiPのイメージとしては、そういう教育的な色をもっと濃くしていきたいと思います。5年後や7年後ぐらいを目処に、そういう何か新しいものを提供したいと勉強している最中です。

SKiPは、いろいろな物が手作りで、夫婦でこじんまりとやっているけれども、そこにはもっといろいろな意味が生まれる可能性はあります。(SKiPで扱っている商品が)安い物ではないし、パッと行ってパッと買うというのは面白くないですよね。そこに何か、いろいろなソフトの部分や、目に見えない部分を見い出したいと言うとちょっとおこがましいですが、そういった何かが生まれる場になるといいなと思っています。

2014年1月






■PROFILE

足と靴の専門店 SKiP

浜松市中区富塚町の「足と靴の専門店 SKiP」は、店舗脇の青い貨車とドイツ国旗が目印。オーナーの寺田さんの人柄をそのまま表したような、優しい雰囲気の店内には、工房が併設されています。カウンセリングに基づき、インソールのカスタマイズから、足に優しい靴の販売まで、トータルに提案するお店です。

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