TOWTOWMI SELECTION

STORY

「靴を売る」だけでは、解決できないこと

2014.04.07
■インタビュー/SKiP 寺田 純也
【第4話】

相手の痛みに寄り添うということ

足に触れることでとれる、言葉以上のコミュニケーション

T体も心もいい状態を保つ秘訣はありますか?
寺田最近は自分のメンタルというよりは、体を常に意識するようにしています。例えばこうやって座っているときも、自分の足がどう床に着いているかとか、自分の体に気付けていると、心も落ち着けているのかなとは思いますね。
T体と心はつながっているってことですね。
寺田そうですね。
T人の足を見て、その方の気持ちは分かったりしますか?
寺田そこまでできるとすごいですよね。ただ、足に触れることで言葉以上のコミュニケーションが取れているのかな、と私は勝手に思っています。
Tなるほど。
寺田痛みに関しては想像の部分もありますが、私はサッカーをやっていたので膝の持病があったり、よく捻挫したりもしましたし、どちらかというと足の痛みはいろいろと経験してきました。
Tその辺は多少は分かるということですね。
寺田そうですね。それでも、足の痛みやトラブルは多岐にわたるので、ある程度は想像になります。
T全部を1人で経験するのはつらいですしね。

経験を重ねてこそ、自信を持って言える言葉

寺田これは東京の専門店に勤めていたときの話ですが、ある年配の方がいらっしゃって。その方は足が痛くて外で歩けない、室内でも痛くて歩くのがつらい、生きているのがつらいぐらい精神的にもまいっていると言われていました。
Tそんなにですか。。。
寺田話をお聞きして足型をチェックしてみると、原因は足の裏にあるたった一つの米粒ぐらいの小さな「うおのめ」だったのです。
Tたった一つの米粒大の「うおのめ」で!
寺田そうなのです。その「うおのめ」がインソールや靴で楽になり、とても喜ばれました。特に、ご高齢の方であれば、自分の足に合う靴を見つけることが難しかったりするでしょうし、既成のものではなかなか合う靴がないような足型の方などが、ご提案した靴で楽になったと喜ばれると、とても嬉しいですね。
T意味のある仕事をしたという喜びですね。
寺田そうですよね。この仕事を始めて10年近くになりますが、やはりある程度経験がないと自信を持って言えない部分があるので、これからもっともっと経験していかなければいけないと思います。

つづく

■PROFILE

SKiP

浜松市中区富塚町の「足と靴の専門店 SKiP」は、店舗脇の青い貨車とドイツ国旗が目印。オーナーの寺田さんの人柄をそのまま表したような、優しい雰囲気の店内には、工房が併設されています。カウンセリングに基づき、インソールのカスタマイズから、足に優しい靴の販売まで、トータルに提案するお店です。

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