TOWTOWMI SELECTION

STORY

「靴を売る」だけでは、解決できないこと

2014.04.03
■インタビュー/足と靴の専門店 SKiP 寺田 純也
【第3話】

この街だから保てる、落ち着いた自分

夢の中で、自分の足をさすりながら言ってくれた祖父の言葉

T寺田さんはもともと教育関係のお仕事でしたよね?寺田ええ、そうです。その頃、この業界を知って転職しました。Tかなり勇気が要ったんじゃないですか?寺田そうですね。自分では「こうだ」と思っていましたが、家族もいるし、どうだろう?という悩みはあったと思います。会社にもどのタイミングで言おうかと悩んでいました。そういう時に、夢におじいちゃんが出てきて。私はとてもおじいちゃん子だったのですが、私が「悩んでいるんだ」と言うと、おじいちゃんは私の足をさすりながら「おまえならできる」と言ってくれたのです。Tもうこれはやるしかないという感じですね。寺田はい。夢の中なのに、今でもその言葉が、お客さまに対して「大丈夫ですよ」と言ってあげられるような存在ですね。Tお客さまを勇気づけてあげるということですね。寺田そうですね、夢の中で、実際には言われていないですけど、自分としては同じようにお客さまのモチベーションを上げたり、元気づけてあげられたらいいなと思っています。Tそうなんですね。寺田これ以上話すと長くなってしまうのでやめておきます。おじいちゃんの話になってしまいますしね。T『ちびまる子ちゃん』みたいですね。寺田本当に『ちびまる子ちゃん』のおじいちゃんみたいな感じでしたよ。もう何年も前に亡くなってしまいましたが。名前も「トクゾウ」で。Tトクゾウさんですか、微妙にかぶっていますね (笑)。

理屈ではなく、「浜松じゃないとだめだ」という直感だった

T寺田さんはもともと浜松ご出身ですが、店を持とうと思った時に、浜松以外の場所は考えましたか?寺田それは全く考えられませんでした。T全くですか。寺田それは直感ですね。今までは東京や名古屋に住んでいたこともありましたが、うまくいく気がしませんでした。浜松じゃないと駄目だという、理屈ではなくて感覚的な部分でしたね。Tそうなんですね。仕事も含めてですが、浜松の良さってなんでしょうか?寺田一番の印象は、空が広いところです。空が広くて山や海、湖もあって、基本的に何でもある自然が豊かな所ですが、迫って来る感じではなくて、土地も広いですよね。そういう土地柄のせいかお客さまもとても穏やかなというか、自分自身も仕事をしていて自分のペースでできる所というのか、肩肘を張らなくても受け入れていただけるような雰囲気もあるかなと思います。Tやはり人の体を見るので自分自身もリラックスしていないと、なかなかできませんよね。寺田そうですね、それは大事ですね。この仕事は自分自身が体も心もしっかりいい状態でお客さまに接することが一番大事だと思います。

■PROFILE

足と靴の専門店 SKiP

浜松市中区富塚町の「足と靴の専門店 SKiP」は、店舗脇の青い貨車とドイツ国旗が目印。オーナーの寺田さんの人柄をそのまま表したような、優しい雰囲気の店内には、工房が併設されています。カウンセリングに基づき、インソールのカスタマイズから、足に優しい靴の販売まで、トータルに提案するお店です。

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