【浜松・龍雲寺】で見る「世界一大きい般若心経」

2019.02.16

 

浜松市西区、佐鳴湖からほど近い場所にある「龍雲寺」。今から約700年前に開かれた、歴史あるお寺です。

 

境内に一歩足を踏み入れると、本堂前のお庭はきれいに手入れされており、背筋が伸びるような凛とした空気感に包まれています。

 

 

本堂前の白砂が美しい枯山水庭園「無量寿庭」は、平成の小堀遠州、北山安夫氏作のもの。

 

庭園の完成は30年後と言われており、植えた木々が成長するまでまだまだ時間がかかるそうで、時間をかけて育まれていく庭園の変化を楽しめます。

 

 

そんな龍雲寺さんでは、ダウン症の書家・金澤翔子さんの「世界一大きい般若心経」が常設展示されており、拝観時間内であればいつでも鑑賞することができます。

 

金澤さんは、5歳の時から書家のお母さまに書を学び、20歳の時に初個展を開催。その後は全国各地で個展を開催したり、NHK大河ドラマの題字を手がけるなど、ご活躍の場を広げています。

 

 

 

縦4メートル×横16メートルの「世界一大きい般若心経」を実際に見てみると、パンフレットやホームページで見るよりも迫力があります。

 

一文字一文字じっくり眺めてみると、作品から生き生きとした筆の動きや、かすれやにじみによる運筆の速度など、金澤さんの息づかいが伝わってくるようです。

  

常設展示ではその他にも、襖に書かれた「○」の作品などが展示されています。

 

こちらの作品も、大きな筆で書かれ、たっぷり墨をつけると筆の重さはかなり重くなりますが、そんなことを感じさせない見事な墨のかすれを表現しています。

 

金澤さんは出来上がった作品の円の中心に立ってみたりして楽しまれていましたよ、とご住職の木宮さんが教えてくださいました。

 

 

また、床の間に展示された作品は、龍雲寺だから「龍」を、と書かれたそうで、まるで龍が天に昇っているようにも見えます。

 

▲特別展の様子

 

昨年の11月に開催された特別展「金澤翔子書展」は好評で、多くの方が足を運びました。2017年からはじまった特別展は、年に一回開催されていますが、昨年の2018年からは10年かけて、金澤さんが今までと異なるテイストの「チャレンジ」した新作を書き上げ、発表されるそうです。

 

開催期間中は、常設展示の他に、本堂や廊下、各部屋のいたるところに金澤さんの作品が展示され、さまざまな作品をじっくりと鑑賞できます。

 

特別展の紹介記事はこちら。

https://towtowmi.jp/pickup_31/

 

 

龍雲寺さんでは、「世界一大きな般若心経」以外にも鑑賞してほしい作品があります。それは、「世界一大きい般若心経」が展示されている涅槃(ねはん)堂へ行く途中の廊下に、ずらりと展示されている「地獄極楽図」です。

 

迫力のある絵に大人でも強い衝撃を受けますが、一枚一枚、丁寧な解説が記されているので、その絵の意図するものがわかります。命の大切さについて考えさせられる絵なので、ぜひごゆっくりご覧ください。

  

 

本堂の裏庭には、落差15mの滝が印象的な池泉回遊式庭園があり、池で泳ぐ鯉も鑑賞できます。庭園と建物が調和した、落ち着いた雰囲気が心地よく、ゆるやかな時間が流れます。

 

 

また、拝観後は裏山に登ってから帰るのがおすすめです。頂上からは眼下に佐鳴湖を見渡せ、四季折々ちがった表情を見せてくれます。

 

緑の木々に囲まれたを裏山歩いていると、まるで森林浴をしているような心地よさを感じます。

 

 

お寺を「ご縁が広がり、人生を豊かにする場」として来ていただければ、とおっしゃるのはご住職。

 

龍雲寺さんでは、坐禅会や写経会、園芸部、ピラティスなど、地元の方が足を運びやすいような催しを定期的に行ったり、約10年前からはじめた「お寺婚活」は、多くの方の出会いの場にもなっています。

 

お寺というと、仏事やお正月などの節目、観光などで訪れる場所というイメージがあるかもしれませんが、龍雲寺さんは、身近なコミュニティスペースとして地元の方々に親しまれています。

  

  

豊かな自然に囲まれ、穏やかで落ち着いた空間の中で、日常の「疲れ」を「癒やし」に変えてくれそうな時間を過ごせそうですね。ご家族やご友人と、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

■龍雲寺

住所:浜松市西区入野町4702-14 

拝観時間:9:30~16:30

拝観料:無料(ご満足いただけたらお賽銭をお入れください)

TEL:053-447-1231

ホームページ:http://www.ryouun.com/index.html

 

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