遠州ブランドスピリッツ

STORY

「緑」と「農」でゆたかに暮らす

2017.07.24

自然の植生を活かした「雑木の庭」や、自然素材を使った外構を手がけるかたわら、2016年より、菜園や雑木林のある分譲地「ハーベスト豊沢」の植栽にたずさわるナインスケッチさん。「農」や「食」もとりいれ、トータルで自然に寄り添う豊かな暮らしを提案しつづけます。

【第1話】

緑の力で、美しい町をつくる

「庭」という枠をこえて

 

 

茶畑が広がる、袋井市の郊外。なだらかな丘陵地の小道を上がっていくと、「ハーベスト豊沢」の分譲地に到着しました。

 

来た方角を振り返ると、眼下に袋井の市街地が見えます。雑木林の奥から、ナインスケッチ代表の田中さんと、分譲地の開発と販売を手がけるグラウンド・ワークス代表の山下英俊さんが出迎えてくれます。

 

 

2013年の会社創設当時から、「雑木の庭」や「水脈改善」など、庭づくりを通して、自然の植生を生活環境にとりいれる提案をしてきたナインスケッチさん。雑木林と菜園付きの分譲地という、新しいコンセプトのプロジェクトにたずさわる理由をうかがいました。

 

 

「これまでは、植栽や外構といった、いわゆる『庭』が素材だったのですが、ハーベスト豊沢ではさらに『食』や『農』といった、より日々の生活に密接な要素をとりいれています。一見、別のことのようですが、ナインスケッチとしてこれまでやってきたことと、最終的なゴールは一緒です。」と田中さん。

 

ナインスケッチさんが目指すのは、「自然に寄り添う、豊かな暮らしの提案」。「雑木の庭」や「大地の再生講座」、そして今回の「菜園付き分譲地」。形態や切り口は変わっても、これからの時代にふさわしい、本当に豊かな暮らしを模索し、提案しつづけているのです。

 

 

 

 

緑がつなぐ、それぞれの想い

 

 

そんな田中さんの考えに共感するのが、今回のプロジェクトを立ち上げた、グラウンド・ワークスの山下さん。2年前に田中さんと出会って以来、田中さんのつくる緑の空間に、大きな可能性を感じているそうです。

 

 

もともと茶畑だったこの土地を、分譲地として開発しようと考えた山下さんには、ある想いがありました。

 

代々受け継いだ農地を、後継者不足から手放さなくてはならない農家の人たちの気持ち。新しい住民を受け入れる近隣の人たちの不安。そして、何より、自分が住みたいと思えるような、美しく豊かな町をつくりたいという山下さん自身の願い。そのすべてに、きちんと向き合い、価値あるものをつくりたいという想いです。

 

それぞれの人たちの気持ちを受け止め、つないでくれるのが、ナインスケッチさんのつくる、緑豊かな環境だと、山下さんは考えたのです。

 

  

「農家の人も、分譲したあとも畑や緑が残っていれば、すこしは心が救われます。近隣の人たちも、すでにここを散歩コースにしているよ、なんて言ってくれているのです。自然や緑があることで、地域に受け入れられ、みんなの心が癒されているのだと、あらためて思います。」と山下さんは言います。

 

 

つづく

■PROFILE

株式会社ナインスケッチ

2013年の創業以来、「雑木の庭」をはじめとした造園から外構まで、建物の外回り全般を手がけています。2016年に2度開催した「大地の再生講座」などを通して、大地の中の水や空気の流れを整え、自然環境を健康にたもつための活動にも力を入れています。

■ホームページ:http://www.9sketch.com/

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