宿泊セレクション

STORY

遠州を発見し、感じる宿

2014.07.31
■インタビュー/星野リゾート 界遠州 支配人 岡本 真吾
【第2話】

重ねる、新しい遠州との出会い

遠州の布で、お茶旅館にいろどりを添える

T界遠州では、遠州綿紬(えんしゅうめんつむぎ)をあしらったご当地部屋「つむぎの間」がありますが、遠州綿紬との出会いは、どういうものだったのでしょうか?
岡本この地域らしい特別室を作りたいと思って、スタッフからアイデアを募りました。当時からお茶をメイン・コンセプトとしていくという話をしていたので、お茶の部屋にしようかとか、凧を置いて浜松祭りの部屋にしようとか、いろいろなアイデアが出ました。
T祭り部屋ですか!それは、にぎやかで眠れなさそうですね(笑)。
岡本そうですね(笑)。そのいろいろなアイデアの中に、遠州綿紬の部屋という案があったのです。

外から見ればわかる、この土地らしさ

T最初に「綿紬」と聞いたときは、どうでしたか?
岡本実は、最初は自分の中に何もイメージがわかなかったので、どうだろうと思っていたのです。ただ、遠州綿紬のぬくもり工房さんのホームページを見て、そこで初めて、これはいいかもしれないと思いました。その後、ぬくもり工房の社長である大高さんにお会いしました。それが去年の7月、ちょうど1年ほど前になります。
Tまだ最近のことですね。
岡本そうなのです。大高さんに一度部屋を見に来ていただいて、ベッドカバーやクッションカバーはもちろん、障子やランプもできるんじゃないか、というように、ポンポンとアイデアが出てきました。そこからはもう早かったです。
T遠州綿紬の案を出した方は浜松出身なのですか?
岡本違います。私はたまたま浜松出身ですが、界遠州スタッフは、ほとんどが他の地域出身です。ですが、逆にそれがよくて、地元にずっといると、何がこの地域特有のものかが分からないものです。他の地域から来た人にとっては、さまざまなものが新鮮に見え、だからこそアイデアが出たのだと思います。

意外なほどのローカリティで、地元との距離を縮める

岡本3年前から中庭で上げている、遠州名物の「手筒花火」も、スタッフのアイデアでした。最初の提案から試行錯誤をしながら、「取りあえずやってみよう!」と言って始まりました。
T準備がいろいろと大変だったのではないですか?
岡本そうですね。消防の許可を取ったり、近隣に挨拶をしたりして、結構大変でした。でも1年目は、お客さまの反応もありましたが、まず自分たちも見ていて感じた、生の迫力。それから距離感に圧倒されました。ほんの10メートルぐらい離れた場所で打ち上げているのは、本当にすごい迫力です。

それで、これはやはり翌年もやろうと決意しました。それに、手筒花火を上げている人たちにとっても、花火を上げる場所はありそうで、そうたくさんはないのです。自分たちは花火を上げてほしいし、彼らも上げる場所が欲しいということで、お互いに良い関係になれたのです。
T星野リゾートというと、もう少し、全国的に統一された都会的なイメージがあると思うのですが?
岡本恐らくそれはあるでしょうね。ロビーの雰囲気からも、そう感じるかもしれませんね。でも、実は星野リゾートというのは、本当に地域密着型の旅館なのです。ですから、滞在していただいている間に、こうした遠州ならではのモノを見てもらったり、体験してもらったりして、遠州を感じてもらえれば、と思います。

つづく






■PROFILE

星野リゾート 界遠州

浜名湖の温泉地・舘山寺の老舗旅館を改装し、星野リゾートの「界」旅館として、リブランド・オープン。滞在中、お茶を五感で楽しむためのさまざまな趣向が凝らされ、お茶の世界の新しい魅力を発見できます。浜名湖を見渡せるお部屋とお食事処で、ゆったりとくつろげる宿です。


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