遠州ブランドスピリッツ

STORY

地域の日常を「食」でささえる

2016.09.12
■レポート/入河屋五代目善治郎 
【第2話】

みんなが立ちよれる、街の顔に

信頼できる仲間がつくる、想いのこもった食材

入河屋五代目善治郎」のパンは、味はもちろん、どれも素材にこだわっているのが特徴だそうです。

たとえば、「五代目の食パン」や「五代目のあんぱん」に使っている「古代小麦」は、何千年も品種改良されることなく、自然本来のまま現代に受け継がれているもの。ヨーロッパなどでは、体にやさしく、食品アレルギーが出にくい小麦として、すでに知られた存在だそうです。
ほかには、サンドイッチの具材の青じそウィンナーや、あんぱんの生地に使用している、うずらの有精卵など、地元で交流のある生産者の食材を、積極的にとりいれているそう。パン以外にも、遠州産のはちみつやピーナッツバター、有機野菜などの商品が、店にならびます。
「私自身、これからの時代は有機・無農薬栽培など、体にも環境にもやさしいものが、増えていってほしいと考えています。ですので、当店でも地元の仲間がつくる、信頼のおける商品を売ろうと決めました。」

ベーカリーを始めることで、新たにカタチになった、仲間との「つながり」。地元の良いものを手にとり、味わう楽しみをお客さまにとどけたい、そんな松嵜さんの想いが伝わってきます。

人々の暮らしの「ひとコマ」になる

菓子店に併設するベーカリーを含め、店頭を切り盛りするのは、善治郎さんのお母さん、おかみの陸代(みちよ)さん。息子さんが、ベーカリーを始めると聞いたときは、あまり驚かなかったそうです。

「お菓子でも、今まで新しい商品をいくつも作ってきたので、今回も、その一つのようなものですね(笑)。」とのこと。
その一方で、ベーカリーを始めてからは、これまでとは、店頭の様子に、少なからず変化があったそうです。

「やはり、パン屋というのは、立ち寄りやすいのでしょうか。若い方でも、すっと入ってきてくれて、パンを買うついでに、お菓子売り場も見ていってくださったりします。それに、近所のホテルや会社の従業員の方も、お昼に買いに来てくださったり。皆さんの毎日の暮らしに、少しずつ入れていただいている、そんな感じがしますね。」

ふみだした「一歩」と「これから」

ベーカリーを始めるにあたっては、ご自身の想いと同じくらい、周囲からの後押しが大きかったと、松嵜さんは振り返ります。

「ぼんやりとしたアイデアとして、パン屋をやってみたいという話を、いろいろな方にしていると、『それは、ぜひ入河屋の新しい事業としてやるべきだよ』と言ってくださったり、実際にアドバイスをいただいたりしました。周りの人たちのおかげで、思った以上に早く形になった、というのが実感です。」
「パン」という、日々必要とされる食べ物で、地域の暮らしを豊かにしたいと願う、入河屋さん。老舗菓子店がふみだした新たな「一歩」の、「これから」が楽しみです。

2016年8月

■PROFILE

入河屋五代目善治郎

老舗菓子店・入河屋が2016年5月にオープンしたベーカリー。有機栽培などの体にやさしく滋養のある素材や、地元で採れたこだわりの食材を使った、約30種のパンを販売しています。イートインコーナーもあり、コーヒーとともにランチやカフェでの利用もできます。

■ホームページ:http://www.irikawaya.co.jp/

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