TOWTOWMI SELECTION

STORY

遠州色のジャムづくり

2014.05.19
■インタビュー/ひなたカフェ 村松 陽子・村松 正規
【第5話】

地元に埋もれているものを、表現したい

人とモノが往来する、浜松の土地柄

T陽子さんから見て、浜松の地域性ってなんでしょう?
村松 陽子そうですね・・・。新しいもの好きなところはありますよね。
Tどういう時にそう感じましたか?
村松 陽子以前、新しく開店した洋菓子店でアルバイトをしていたときがあったのですが、ものすごかったです。オープンしたての頃は長蛇の列で、それが結局、2ヶ月ぐらいでもうサーッと引いてしまって、働いているみんなも「浜松って、いつもそうなんだよね」などと言っていたのです。
T浜松はいつもこんな感じだ、というようなことですね・・・。
村松 陽子そうです。「新しいものが好きで飽きっぽい」などと言って教えてくれて、「本当にそうだよね」というような出来事でしたね(笑)。
Tなるほど。
村松 正規私は、それと通じる部分もあると思いますが、閉鎖的ではないと思いましたね。もっと田舎へ行くと本当に閉鎖的で、新しいものや人に対して、「あいつは誰だ?」というような雰囲気があったりするのです。

やはり、浜松は昔から人が流れていっているので、外から入ってくる人に対しては割と寛容だという感じがします。僕は18歳で地元を離れたので、戻ってきて、それはすごいと思いました。
Tそういう地域性の中で、ひなたカフェがどのような存在になっていきたいですか?
村松 陽子そうですね、結構地域活性化としてやっているイベントが多いので、継続的に出店することで、そのお手伝いを一緒にやっていければいいと思います。別にそんなに気負わないのですが、一緒に楽しみながら盛り上げられたらいいな、と。

個人がつくる、街の個性

村松 正規もともと、ひなたカフェを立ち上げた時もそうだったのですが、起業するに当たって、多額の資金を用意しなくてもできるビジネスモデルを作りたかったのです。
村松 陽子営業日数もメニューも少なくてもできる、というような感じです。
Tなるほど。
村松 正規そうすると、大手企業ではなくて、一般の人がお店を作れるようになる。それは街の「個性」になりますよね。
村松 正規どこに行ってもチェーン店ばかりではつまらないですよね。では、街の個性というのは誰が作るかといったら、結局、個人事業主が作っているというところがあって、いろいろな思いがある人がお店をやっていけば、その街らしさになると思ったのです。そのひとつが、ひなたカフェであってほしい、ということです。
村松 陽子地元に埋もれているものを表現していきたいのです。やはり、生産者というのはそういうのは多少苦手なところがありますから。単に素材ではなくて、素材を生かしてこうすれば、もっと良くなるとか、そういうことを伝えるのは、加工する側の役割だと思います。

あとは、ずっと地元だけにいる人は、意外と地元の良さというのは分からないわけですよね。そういう意味でも、ひなたカフェが「浜松や遠州っていいよね」と思ってもらえる役割を担えればと思います。これはずっと変わっていません。

2014年3月









■PROFILE

ひなたカフェ

昨年、自宅カフェを閉店し、ジャム専門店として生まれ変わった『ひなたカフェ』。主に地元産の旬のくだものを使い、季節感あふれるジャムやマーマレードを作っています。妻・陽子さんのジャムづくりを、夫の正規さんが会社勤めのかたわらサポート。イベントでの販売のほか、メールや電話によるオーダーも受け付けています。


go to pagetop