TOWTOWMI SELECTION

STORY

遠州色のジャムづくり

2014.05.15
■インタビュー/ひなたカフェ 村松 陽子・村松 正規
【第4話】

土地に根ざしたジャムづくりの可能性

自ら産地へ足を運ぶ、材料選び

T材料選びの基準はありますか?
村松 陽子できれば浜松近辺のもので、難しい場合はなるべく日本国内のものを選んでいますが、バナナなどは、やはり外国じゃないとありません。
Tそうですよね。陽子さんは東京から引っ越してこられて、遠州地域の果物はどう感じますか?
村松 陽子やはり、かんきつ系が多くて、種類も豊富だな、と思います。かんきつ類以外にも、イチジクやイチゴも豊富ですし、キウイだけをやっている農家さんとか、本当にいろいろなくだものが栽培されていますね。
T実際、その農場に足を運んでお話をしているのですか?
村松 陽子そうです。出来るかぎり行くようにしていますね。昨日も行ったかんきつ類を作っている農園では、大きな取引先は何トンと仕入れているのですが、うちなどは本当に少量なのに、きちんと対応してくれます。「これもジャムに合うよ」と、いろいろ提案してくれたりして。電話だけだとそういう話もできないでしょうから、最初は行くようにしています。
村松 正規それに、こういう山の中で作られているのだ、ということも伝えたいのです。
Tなるほど。
村松 陽子イチゴ農家さんもいろいろ行って、じかにつまませてもらったり、いろいろお話を聞かせてもらったりすると、やはり、こちらの作るときの思い入れも変わってきます。
Tお客さんも「地元で採れた素材を使ったおいしいもの」に惹かれるのでしょうか?
村松 陽子そうですね・・・、あまり「地元の素材」というのでは引っ張られていないかもしれません。それよりも、「おいしく見える」「実際においしい」というようなことが一番大切なんじゃないかと思います。その後で、「あ、浜松なんだ」ということを言われたりします。

使うことで守られる、ふるさとの景観

村松 正規「フードマイレージ」という考え方があるのですが、ご存知ですか?
T食べ物が消費者の手元に届くまでに移動した距離ですよね。その距離が少ないほど環境負荷が少ないという。
村松 正規そうです。やはり、地元のものを地元で消費するというのが、本来の在り方ではないかと思うのです。大きな売上を狙うわけではないのだから、ひなたカフェも、そういうスタンスを大切にしていくべきだろうというのはあります。

それに、今は浜松や遠州地域を良くしたいという思いがあって、なるべく地元のいいものを使いたいし、やはり、二人ともランドスケープをやっていたので、農業の景観などが好きなのです。
Tそうなのですね。
村松 正規農業をやる人がいなかったら、そういう景色も無くなってしまうでしょう。だから、それをなるべく使いたいというのがあったのです。

つづく





■PROFILE

ひなたカフェ

昨年、自宅カフェを閉店し、ジャム専門店として生まれ変わった『ひなたカフェ』。主に地元産の旬のくだものを使い、季節感あふれるジャムやマーマレードを作っています。妻・陽子さんのジャムづくりを、夫の正規さんが会社勤めのかたわらサポート。イベントでの販売のほか、メールや電話によるオーダーも受け付けています。


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