北遠のグルメ 2

2015.06.21
夏になると、天竜で“四代目 徳次郎”の文字が躍るのぼりを目にする。152号線沿いのFuku cafeで提供されているかき氷だが、そのかき氷を求めて列をなす光景を目にした人も多いと思う。人だかりがさらに人を呼び、行列ができるほど年々人気が高まっているかき氷とはどんなものか、味わってみた。
運ばれてきたかき氷は、器からあふれるくらい大きく丸く盛り付けられ、シロップは別になっていた。夏の風物詩として知られる一般的なかき氷と比べると、まず見た目から違う。極細の白い糸が束ねられた感じで、かき氷というより綿菓子に近い。イメージとしては、誰も足を踏み入れていない、降り積もった雪山のようで、食べる前から、ふんわりやわらかい食感なのだろうなと想像がつく。
もちろん氷に特徴があり、日光で自然の力を借りて作られるという天然氷が使用されている。まずはシロップなしでという推奨にしたがって、氷そのものを食べてみる。スプーンですくった感覚が予想以上に軽く、そこでちょっと驚く。そして口に入れると、きめが細かいなと思うその瞬間にもうすっと溶けてしまう。何とも繊細だった。

そして、とにかく溶けるのが早い。氷とシロップが別になっているのも納得で、かけたところからみるみる溶けていくため、のんびりはしていられない。少しずつかけてはすくいかけてはすくいと、ちょっと手間をかけながら、集中して早めにいただくことをおすすめしたい。かけるシロップも、自家製の練乳など、上品な氷に合う手の込んだものになっているので、かき氷とは別の冷菓、冷たい綿菓子のような感覚が楽しめると思う。
夏本番、かき氷はあちらこちらで見かけるが、なかなかお目にかかれないかき氷、北遠地区の川でBBQを楽しむ折など、涼を求めて味わってみてはいかがだろうか。

COLUMNIST

Kimiko Hirade

浜松市天竜区の最北・水窪町出身。健康で安心安全なライフスタイルに注目。山も海もある浜松の自然を生かし、人にも地球にも優しい日常生活の、更なるグレードアップを目指している。

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