【ちょい旅その15】粟ヶ岳(掛川市)

2015.05.15

〜世界農業遺産の茶畑の中にそびえる「茶」文字の山〜

 

ゴールデンウィークもあっという間に終わり、なんとなく力が抜けている5月の半ば。

 

もやっとする頭を覚醒させるのに効くものと言えば、一杯のコーヒー?いやいや、静岡県民であれば迷わずお茶でしょう!何といっても静岡県は緑茶の生産量も消費量も全国ナンバーワンなのですから。

 

そして5月といえば新茶のシーズン。遠州地域の茶畑も萌黄色の新芽で埋め尽くされ、お茶農家さんたちが最も忙しい時期を迎えます。整然と刈り取られた茶畑の景色もまた美しいですよね。そんなわけで、新茶のシーズンにちなんで今回「いいとこまんじゅう」として紹介するのは、掛川市東山地区、2013年に世界農業遺産に認定された「茶草場農法」の茶畑の中にそびえる東遠地域の名峰、粟ヶ岳です。

 

鉄道や高速道路、空港から見える「茶」文字の山と言った方が皆さんには馴染みがあるでしょう。

 

いつもはバイクですが、今回は新緑の茶畑の景色や空気をより楽しむため、遠州地方屈指のヒルクライムコースとしても有名な粟ヶ岳へ自転車でアタックします!

 

粟ヶ岳のある掛川市東山地区へは、国道1号掛川バイパスを八坂インターチェンジでおりて、道の駅掛川を右手に見つつ北上し、東海道五十三次の25番目の宿場町である日坂宿の手前を左に折れ、道沿いの案内看板に沿って約20分で到着します。東山地区にあるお茶やお土産を販売する「東山いっぷく処」さんが粟ヶ岳の登山口となります。施設裏の駐車スペースに車を止め自転車を降ろし、約4.2km先の山頂を目指します。

 

麓から見上げるとなかなかの高度差。ドキドキしながらペダルを漕ぎ始めます。

 

 

登り始めて20分。中腹まで来ましたが既に膝が笑ってます。日ごろ通勤で往復27キロ自転車を漕いでますが、やはり平坦な道とはわけが違いますね。休憩のため自転車を止め、眼下に広がる茶畑の風景を眺め呼吸を整えます。気持ちいい!

 

 

そして、気が付けば「茶」の文字のすぐ下まで来ていました。粟ヶ岳の斜面に植えられた樹によって描かれた「茶」の字。樹はお茶の樹かと思いきやヒノキだそうです。

 

車道から写真を撮ってみましたが、近くからだと何だかわからないですね。

 

 

 

撮影や休憩しながらゆっくり登ってきたため40分ほどかかりましたが無事登頂出来ました。なお、山頂直下には駐車場があり車・バイクでも来れますが、道幅が狭くカーブが続くのでご注意。

 

山頂にある休憩所は今年の1月まで約24年間管理人を務められた方が退任され、4月からは麓の東山いっぷく処が管理されています。粟ヶ岳の看板横には、日本にお茶を広め「茶祖」と呼ばれている栄西禅師の像がありました。静岡県が国内一の茶産地として繁栄したのも栄西禅師のお蔭ですね。

 

 

休憩所展望台からの眺望も素晴らしいです。眼下に広がる茶畑、そして正面に富士山静岡空港、奥には大井川と駿河湾。天気のよい日は富士山や伊豆半島まで見えるそうです。

 

 

山頂には休憩所の他に、山名の由来ともなっている阿波々神社の社殿と県・市の天然記念物に指定されている境内の森、遠州七不思議のひとつ「無間の井戸」があります。

 

【ちょい旅その5】で紹介した御前崎市の桜ヶ池に続き、遠州七不思議二つ目制覇です。

 

 

 

そろそろ帰路に。登りは40分もかかったのに、下りは10分とかかりませんでした。下りてきたら東山いっぷく処が開店していたので、新茶と人気の茶文字まんじゅうをいただきました。疲れた身体にすっきりとした味わいの新茶とまんじゅうの甘味が染み渡ります。

 

 

そして忘れてはならないのが、登山者の記名帳。以前は山頂休憩所にあったそうですが、現在は麓の東山いっぷく処に設置されています。自分は記念すべき第1回目の登頂でしたが、中には2000回以上自転車で登頂しているという猛者も・・・それだけこの山が皆さんに親しまれているってことですね。

 

 

2013年の世界農業遺産認定を受けて注目を集める掛川市東山地区。新茶の季節はもちろん、年間を通じて自然の移ろいを感じられる、何度でも訪れたくなる素敵な地域です。粟ヶ岳は徒歩でも山頂まで約1時間と登りやすい山なので、次回はトレッキングに訪れたいと思います。

 

【施設情報】
名称:粟ヶ岳
※世界農業遺産「茶草場農法」に関する案内はこちら >>茶草場農法

所在地:静岡県掛川市東山地内
アクセス:
東名 掛川I.Cより国道1号経由 所要時間約45分
国道1号 掛川バイパス八坂I.Cより 県道415号線経由 約30分

 

COLUMNIST

Toshihiro Suzuki

バイク・トレッキング・日帰り温泉巡りを、こよなく愛する地方公務員の30代男子。遠州地域の国道を全てバイクで走破し、遠州の隠れスポットに関する情報量は桁違い。

go to pagetop