お取り寄せ遠州―農家直売所の切干大根

2015.05.27

遠州外に拠点をおく身ですが、浜松から定期的に取り寄せる乾物があります、それは農家直売所の切干大根。

切干大根は(地域によって名称は変化しますが)全国どこでも手に入りやすい乾物です。遠州地方は、全国的にみて大根の出荷量が特別に多い地域ではありませんし、切干大根の生産においても同様です。日照時間が長いという地域特性が、切干大根づくりの天日干し作業に良い影響を及ぼしているかも…しれませんが。

では、なぜ浜松からわざわざ取り寄せるのかー
農家直売所の切干大根は、スーパーで一般的に見かける切干大根よりも不揃いであったり、切り方が様々であったり、量が多かったりと、生産農家の方々の手作り品だからこその美味しい特徴があります。
つまり、「煮物用」、「味噌汁用」、「サラダ用」のように用途によって適した種類(太さや切り方などの違いがある)が購入できますし、切り方の違いによって触感の楽しみ方が広がりますし、嬉しいことにお安くたくさん手に入ります。

おそらく全国の農家直売所でも同じような手作りの切干大根は入手できると思いますが、同じ「買う」なら地元の太陽をたっぷり浴びたものが欲しくなりませんか?というわけで、浜松産の手作り感あふれる切干大根の安定供給をお望みの方にお勧めです。

いつもは浜松在住の方にお願いするところ、今回は実際に農家直売所を3軒巡り、種類の異なる切干大根をいくつか購入してきました。両端のものは細めに見えますが、スーパーのものと比べるとかなり太いです。より極太に切られたものや輪切りしたもの、割り干ししたものなども選びました。

三方原台地の農家が多く集まる三方原の直売所2軒は、各種野菜や果物、キノコ類の種類の多さに加え、乾物やジャム、ジュース、アイスクリーム、調味料、漬物、米糀などの加工品や植物も数多く販売されています。「これ、浜松土産として使えるな?」とか「変わった野菜も栽培しているのだな?」とか「この商品もお取り寄せしようかな?」など、店内をぐるり回るだけでワクワクする発見が沢山あり、時期や出店農家によって内容は変動すると思うので、まめに通ってチェックするのも楽しいと感じました。

どちらにもTOWTOWMI.JPで紹介されたジュースがありました。気賀の関所に隣接する直売所「旬彩市」は、種類は多くないけれど、野菜や柑橘系の果物、山菜、岩塩、花や観葉植物の鉢植えなど、小規模ながら色々購入できます。周辺には、気賀の関所のほか、昭和レトロな雰囲気が楽しめる天浜線(天竜浜名湖鉄道)の気賀駅が近くにあるので、買い物ついでに散策や写真撮影をしながら季節の移り変わりも存分に感じられます。旬彩市からは気賀の関所の裏側が眺められます。
駐車場を出て、道をぐるり回ると、関所の正面に着きます。遠州外に住む者にとって、地元の産物をお取り寄せして味わい、紹介するのは、継続可能な小さな地元貢献のかたち。でも、実際に地元に足を運び、そこに広がる田園風景や山並みから五感で風情を感じ、色々な場所や商品にアンテナを張り巡らせ、地元と繋がりを保ちながらその良さを探究し続けることは、もっと意義深いと感じます。
遠州を気まぐれに探訪しながら、今後も訪れたくなる場所やお取り寄せしたくなる産物を自分なりに少しずつ紹介していきます。

COLUMNIST

Yuko Kawamoto

浜松出身、高校卒業後より関東在住。ふるさとをこよなく愛し、多いときには月1ペースで帰省をすることも。着物や日本酒ほか、衣食住に関する和の文化に、並々ならぬ興味・関心・畏敬の念を抱き、「世界ヒレ酒会」の会長をつとめる。

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