遠州灘・浜名湖おさかな通信vol.121「遊泳脚を持つガザミ・タイワンガザミ」

2020.06.23


南浜名湖はカニの産地。

 

全国でも珍しい海につながる浜名湖は、多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖から水揚げされます。

 

今回は市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニをご紹介します。

 

カニといえば日本海側で獲れるズワイガニや北海道のタラバガニ(じつはヤドカリ亜目)が人気ですが、かつて料理して楽しむカニといえばワタリガニ科のガザミ類を呼んでいました。

 

ガザミ類はワタリガニと呼ばれるように、最後端の遊泳脚の先がボートのオールのような形をして泳ぐことができます。

 

潮の満ち干に合わせ、浜名湖・遠州灘のガザミは今切れ口を泳いで出入りして育ちます。

 

 

まずは食べておいしいガザミ。蒸す・茹でるだけで真っ赤に変わり、そのまま甲羅を開き楽しむことができます。

 

浜名湖の雄踏・鷲津市場などに、舞阪には沿岸刺し網ものが水揚げされます。時期は5月頃から、すでに本格的な水揚げがはじまっています。

 

 

次にご紹介するのは、浜名湖・遠州灘で水揚げが最も多い「タイワンガザミ」です。

 

美しい青紫色の甲羅を持つのがオス。

 

この色からアオガニ、アサガオとも呼ばれ、ガザミ類の特徴である遊泳脚を持ち泳ぎます。

 

 

かつて浜名湖には見られなかったというタイワンガザミは外来種。

 

甲羅の色が違いますが蒸す・茹でることでガザミと同様に赤く変わります。

 

もうひとつの特徴はハサミ脚の長さです。ガザミに比べ長く立派なハサミ脚を持っています。

 

水揚げが多いことも特徴で、ガザミより数を揃えやすく、浜名湖の雄踏・鷲津市場に揚がっています。

 

 

タイワンガザミのオスは青紫色の甲羅を持っていますが、メスはガザミに似た深緑色の甲羅が特徴です。

 

浜名湖に多い藻場(アマモなど海草の林)などに隠れ棲むことから「モガニ」とも呼ばれています。

 

 

オスと同様にガザミより数が多く水揚げされ、身の入りもよく人気があります。

 

他のガザミ類と同様に何度か脱皮しながら成長し、内子(甲羅の中の卵)を持つことも多いです。

 

浜名湖の雄踏・鷲津市場ほか、舞阪漁港の刺し網漁で揚がり、5月頃から本格的な水揚げがはじまり、年内流通します。

 

まだまだ浜名湖にはたくさんのカニが生息しています。次回のご紹介もお楽しみに!

 

■資料提供:南浜名湖FISH&TIPS

COLUMNIST

TOWTOWMI編集部

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