浜名湖産牡蠣のクリームチーズリゾット

2014.03.06

はじめまして。

 このコラムでは遠州3年目の自分が、遠州の食材を使った料理の紹介を担当させて頂きます。一人暮らしを機に始めた料理も、持ち前の食欲のおかげでそこそこレパートリーも増えてきました。人様に紹介出来るレベルではとてもないのですが、初めての料理?初めての遠州を楽しんでいる様子が少しでもお伝え出来たらと思います。

 先日、仲のよい同僚の一人が会社を辞める事になりました。日本語、英語、スペイン語の3カ国語を操る彼女は海外との重要なパイプ役でした。そんな国際的な彼女が会社を辞める理由は「アメリカに嫁ぐから」。彼女の直感と行動力には、いつも驚かされます。

 その決断を喜んで送り出してあげたいのですが、やはり別れは悲しいものです。特に別れを寂しく思っていたのは、彼女とは大親友と呼べる同期の女の子。その子もまた帰国子女で、彼女達は盛り上がると英語で会話をし始め、自分は会話に入って行けずア然とすることがよくありました。

端から見ていても姉妹のように仲の良い彼女達に、別れがくる前に自分がしてあげられることはなんだろうというのが、今回のメニューのきっかけです。

 そこでささやかですが、家でおもてなしを企画しました。なんとか頑張って、コース料理を出せたらいいなと。前菜とメインは無難なメニューにしましたが、一品くらいは自分のカラーを出したいと思い、メインの前にリゾットを出すことにしました。

 彼女達とは同期のみんなでよく遊びに行き、鳥羽や伊良湖まで牡蠣を食べに行ったことがあったので、まだ食べたことのない浜名湖の牡蠣を選んでチーズリゾットに。このメニューに決めた理由は、ちょうどテレビで牡蠣鍋の〆としてチーズリゾットにしていたから。それがなんとも美味しそうで温かそうで、見た瞬間に「コレだ!」思いました。

そのレシピがこちら。
ごはん???お茶碗1?2杯分
お水???100ml
白だし???50ml
ほんだし???適量
コンソメ???小さじ2
カキ???8粒(浜名湖産)
とろけるチーズ???50g
生クリーム???50ml
青ネギ???1/4束
塩???適量
黒コショウ???少々
粉チーズ???適量
(1)お水、だしとコンソメでお好みの味の濃さにしてから、ごはん?カキ?とろけるチーズを入れてひと煮立ちさせる。
(2)生クリームを入れ、塩で味を整える。小口切りにした青ネギをふりかけ、お好みで粉チーズ?コショウをかける。
 牡蠣のダシがとてもよく効いていて、口の中に牡蠣の香りが広がります。自分なりにアレンジを加えて、とろけるチーズと粉チーズ以外にスイスチーズのグリュイエール(近くのイオンで調達)を使ってみました。溶かすと牡蠣の旨味に加えてさらにコクが出て、料理に深みを与えてくれます。入れる前と後では、さすがスイスチーズの女王と言える味に変貌を遂げます。

チーズにこだわれば、まだまだ美味しくなる可能性を秘めていますので、そのアレンジも楽しいところですね。牡蠣は味が強いので、どんなチーズを入れてもうまくまとまってくれるのではないかと思っています。

 そして、気になる彼女達の評価ですが、、、大成功でした!

 当日はテーブルセッティングも行い、我ながら「二人だけのレストラン」をうまく演出できたのではないかと思います。楽しんで料理を食べてもらったのですが、こんなに仲がいいのに会えなくなってしまうのかと思うと、作っている間にも、ふとした瞬間にグッとくるものがありました。

 彼女達2人にとって、「こんな事があったよね」と思い出してもらえるような一夜になれていれば、とても幸せです。

COLUMNIST

Keisuke Tanabe

2015年秋、浜松市内に「WINE&BOOKS」をコンセプトにしたシェアハウス「幕の内ハウス」をオープン。自身も住人として一室に住み、シェアメイトと日々の食事や語らいの場を共にする。少し小高い位置にあるシェアハウスからは、浜松の街を見渡すことができる。

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