コラボレーション

2015.01.27
昨今、クラフト雑貨に焼き菓子といった具合に、コラボレーションイベントが多くなってきたと思う。自分は大きなイベントを主催した経験はなく、もっぱら足を運ぶ側の立場だが、異なるジャンルのものが同じ会場に集まっているのは、雑誌をめくるようにいろいろ楽しめるという特典がある。そしておそらく開催する側も、1人あるいは1店舗では実現の難しいことが、複数集まることで可能になっているのではないかと想像している。
1月17・18日、佐久間町で開催された「新そばまつり」も、やはりコラボレーションの感覚だった。

地元の「野田やまびこ会」「がんばらまいか佐久間」に始まり、会津若松や飛騨高山などのそば。そばすいとんやそばもち、鮎の塩焼き、味噌おでん、信州のりんご...。若いアーティストたちが集うような華やかさはないものの、佐久間町あるいはそばといった枠を越えて、雑多に小さな力が結集されていた。
毎年1日限りだったこのイベント、今年は2日間の開催になったというだけあって、冷たい小雨の降る中、開始早々から大盛況で、駐車場には浜松以外のナンバーの車も目に付いた。

きっと毎年参加しているそば好きがいるのだろう。もちろん地元住民が最も多いとしても、傘をさしてそばを求める人たちの中には、この小さなイベントのために、遠方から車を走らせ慣れない山道を抜けてきた人たちもいると思うと、ちょっと驚きだった。
田舎で開催される小さなイベントの例に漏れず、会場には20代と思われる若い人の姿はまばらだった。町民が減り、それにつれて若い力も縮小している中、毎年開催するだけでも大変な労力がいるはずだと思う。

そんな中でも規模を拡大できる要因は、やはりコラボレーションではないだろうか。現状を鑑み“だからできない”のではなく、“どうしたらできるか”に切り替える。従来のやり方に固執せず、できないところは他の力を借りて補う。そうやってできることをする工夫が、継続や柔軟な力になっているように感じた。

できあがりに多少のいびつさはあっても、きっと実行できた満足感の方が上回っているにちがいない。白い息を弾ませながら仲間と笑い合う、地元のおばあちゃんたちの笑顔が印象的だった。

COLUMNIST

Kimiko Hirade

浜松市天竜区の最北・水窪町出身。健康で安心安全なライフスタイルに注目。山も海もある浜松の自然を生かし、人にも地球にも優しい日常生活の、更なるグレードアップを目指している。

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